旧国鉄の二俣線を引き継ぎ、JR東海道本線掛川駅からJR東海道本線新所原駅まで67.7Kmを結んでいます。
昔、軍の要請で、東海道本線が被害を受けたときのバイパスとして計画されたと聞きます。
現在は東海道本線からの乗り入れは無く、貨物輸送も行っていないようです。
車両は1両のディーゼルカーですが、以前、2両連結した車両に乗ったことがあります。
車両は民営化以降に新造されたようで、まだ、綺麗です。
沿線には史跡、名所も多く、一部区間は浜名湖の北岸を走るので、遠くからの観光客にも利用出来るのでは
ないでしょうか。
ただ、朝夕以外は1時間に1本しかなく、名所、史跡も駅のすぐ隣にあるわけでは無いので、下調べと計画が必要です。
私自身は、鉄道に乗ること自体を目的としているので、車窓の風景を楽しむ程度で満足します。
何年か前に全線を乗車していますが、今回は西鹿島−掛川間を利用しました。
尚、浜松−西鹿島間は遠州鉄道を利用しました。
天竜浜名湖鉄道の西鹿島駅はホーム1つ、線路1本の小さな駅です。
ホームに下り列車(新所原行き)が入ってきました。
列車は1両編成のディーゼルカーです。
塗装色は写真の配色が多いようですが、若干、バリエーションがあります。
途中の駅でチョコレート色に塗られた車両に出会いました。
気動車は床下にディーゼルエンジンを積んでいるので、電車とは違った、心地よい振動が味わえます。
ただ、振動は抑えられているので、振動が嫌いな人にも気にならないレベルではあります。
天竜浜名湖鉄道の南側は遠州鉄道のホームになっています。
遠州鉄道は浜松が起点で、ここ西鹿島は終点であり、車両基地になっています。
赤色の電車は遠州鉄道のもので2両又は4両編成で運転されているようです。
遠州鉄道は、やや輸送量が多く、ローカル鉄道のイメージは薄くなります。
途中の天竜二俣駅は天竜浜名湖鉄道の車両基地になっています。
写真は掛川方向を向いて写したものです。
線路敷地内を掛川方向に向かって少し進めば、文化財に指定されている旧国鉄時代の転車台と扇形車庫があります。
転写台は蒸気機関車の前後の向きを変える為の装置です。
ディーゼルカーには基本的には不要ですが、現在でも扇形車庫をディーゼルカーの車庫として使用しているようなので、
転車台も使用されているはずです。
転車台は構内にあり、危険だということで、一般の見学を認めていないようです。
残念ながら、近くで写真に収める事は出来ませんでいた。
ただし、車窓から一瞬、見ることが出来ます。
転車台付近には数多くのディーゼルカーが待機していて、扇形車庫も満杯でした。
JR東海道本線掛川駅ホームより、天竜浜名湖鉄道掛川駅を写した物です。
乗ってきた上りのディーゼルカーは折り返し、下りの車両として待機しています。
JR線の複線と長いホームが巨大な鉄道に見えてしまいます。
ローカル鉄道は乗客の減少に悩んでいます。
時間と気持ちに余裕のある人は、ぜひ利用してください。