ここでは、思いでの書籍や、気に入った書籍、用意しておきたい書籍、為になる読み物を紹介します。
尚、紹介する書籍の多くは絶版になっており、書店では購入できませんので、注意してください。
興味のある人は古書店で探してみてください。
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ラン発行年:昭和39年12月著者:岡見義男 発行所:誠文堂新光社 定価:4800円 |
学生の頃、古書店で購入した本です。
この頃、ランに関して最初に興味を持った時期だったと思います。
富貴蘭発行年:昭和62年3月編著者:田口源夫 発行所:池田書店 定価:5500円 |
一般の書店に並んだ富貴蘭の写真集としては最初のものだそうです。
当時、野性の風蘭については多少の知識がありましたが、変異品種が、これほど選別されているのは驚きでした。
富貴蘭収集のきっかけになった本です。
日本春蘭発行年:昭和62年3月編著者:平野綏 発行所:池田書店 定価:4800円 |
写真より記事の内容が面白いです。
著者と栽培名人や蘭商人との対談形式になっていて、一読の価値は多いにあります。
栽培技術の事、イカサマ商売の話等、興味が尽きません。
皆、信念を持って生きているのが判ります。
めずらしい野性蘭発行年:昭和63年3月編著者:三橋俊治 発行所:池田書店 定価:5000円 |
この本が出版されたころ既に野性蘭を栽培しており、どのような品種が日本に自生するか知っていました。
そして、各々、個体数の少ない貴重品であることも知っていました。
その、数少ない野性蘭から、これだけの変異品が選別されている事実に驚きました。
野性蘭の変異品を収集するきっかけとなった本です。
日本野生ラン花譜(全4巻)発行年:昭和62年3月著者:高橋勝雄 発行所:毎日新聞社 定価:4000円/巻 |
前述「めずらしい野生蘭」より早く出版されていますが私が入手したのは後になってからです。
日本の野生蘭の変異品種を幅広く紹介しています。
全4巻ということもあり、莫大な量が掲載されています。
野生ラン変異事典発行年:昭和60年3月著者:三橋俊治 発行所:月刊さつき研究社 発売:栃の葉書房 定価:2000円 |
「めずらしい野生蘭」の著者が「めずらしい野生蘭」以前に出した本ですが、古書店で購入した関係で私が入手
したのは後の事です。
内容的には、こちらも野生ランの変異品種の写真集になっています。
らん発行年:著者: 発行所:池田書店/らん書房 定価:1600円(19号の場合) |
ランに関する幅広い情報が掲載され、発売を楽しみにしていましたが廃刊となってしまいました。
発行は不定期で1年に4回程でした。
私のところには2号〜19号(1991年)まで揃っていますが1号がありません。
どういう訳か池田書店が発行したものと、らん書房が発行したものがあります。
園芸マニア発行所:三心堂 |
富貴蘭、東洋蘭、斑入り植物等を扱った月刊誌でした。
毎月、購読していたのですが、出版元が倒産したようで、現在は出版されていません。
斑入り植物の写真を投稿した記憶があります。
写真はありません | ガーデンライフ発行所:誠文堂新光社 |
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子供の頃、ガーデンライフという雑誌を購読していましたが、その後、廃刊になっています。
鈴木吉五郎氏が交配した、スズチドリの記事などが記憶に残っています。
残念ながら、手元には1冊も残っていません。
錦蘭発行年:昭和63年11月編著者:三橋俊治 発行所:三心堂 定価:1200円 |
錦蘭は江戸時代に大流行した記録がありますが1980年代に再び流行しました。
当時、私も熱中しましたが、シュスランの一部を除き個体の維持は困難だと思います。
調子よく大きく育ち、開花した後が枯れやすいような気がします。
原色日本のラン発行年:昭和46年10月著者:前川文夫 発行所:誠文堂新光社 定価:30000円 |
たまたま立ち寄った売店で、店の主人が、仕入れた野性蘭の名前を、この本で調べていました。
聞くと、「野性蘭を栽培している人なら誰でも持っている有名な本」とのことでした。
それ以来、この本を持っていないと一人前では無いという錯覚に陥りました。
既に絶版だった為なかなか見つからず、東京に出張の際、神田の古書店でやっと見つけました。
値段を聞くと定価の3倍で、持ち合わせが無く、その場で予約し、後日送金して、やっと手に入れた貴重品です。
日本に自生する野生蘭を肉筆で精密に描いた図鑑ですが、鈴木吉五郎氏の交配種「スズチドリ」の記述もありました。
野生ランの栽培発行年:昭和52年10月著者:鈴木吉五郎 発行所:誠文堂新光社 定価:2000円 |
著者は横浜の春及園の園主で、山野草や野生ランの栽培家として有名な人でした。
野生ランの栽培方法が書かれていますが、大部分が地生ランに関するもので、着生ランは殆ど紹介されていません。
又、春蘭、寒蘭、富貴蘭といった、園芸化されたランの記述もありません。
特に実生(無菌培養では無く、鉢蒔き)の方法が詳しく書かれています。
著者は栽培の名人ですので、真似るのは難しいかもしれません。
ツワブキ発行年:平成29年9月著者:奥野哉 発行所:誠文堂新光社 定価:4800円 |
多くの品種紹介だけでなく育て方や交配の方法等、技術的な記述があります。
私は今までツワブキを1鉢も栽培したことが無いですが多くの品種の写真を眺めているだけでも楽しくなります。
1〜2鉢でも栽培してみたくなります。
富貴蘭・長生蘭のポケット図鑑/栽培や鑑賞の手引き書 |
これらは小型の図鑑、又は栽培や鑑賞の手引き書となっています。
小型で持ち運びに便利なので、温室に持ち込んでラベル書きの時、漢字を調べたりしています。
東洋蘭関係の書籍 |
東洋蘭というと一般的には日本を含む東アジア産のシンビジューム属の蘭を指します。
春蘭、寒蘭、恵蘭などです。
特に日本春蘭に関する書籍が数多く出版されています。
野生蘭関係の書籍 |
一時期、野生蘭がブームになり、数多くの書籍が出版されましたが現在は、それほどでもありません。
野生蘭は栽培が困難な割に鑑賞価値の低いものも多いのですが、蘭であるというだけで乱獲されたりします。
鑑賞価値の高い種類は園芸品種化されて増殖株が流通していますので、こちらを楽しみましょう。
古典園芸関係の書籍 |
蘭以外の古典園芸植物にも興味深い種類が多いのですが、一般に出回る書籍が少なく、知識が得られません。
古典植物全般を紹介した書籍は多少あるのですが、例えば「百両金」単独の写真集などは見たことがありません。
グリーンブックス発行:ニュー・サイエンス社 |
ニュー・サイエンス社のグリーンブックスは小型の本ですが、マニアックで興味ある内容でした。
ただ、東京の大きな書店以外には置いてありませんでした。
ティランジアハンドブック発行年:平成10年2月著者:清水秀夫・滝沢弘幸 発行所:誠文堂新光社 定価:3800円 |
私はティランジアを栽培していませんが、気に入っている写真集なので紹介してみました。
「エアープランツ」と称されるティランジアに、これだけの品種があるとは驚きです。
ティランジアを収集している人に、お薦めです。
外国の園芸植物図鑑発行年:著者: 発行所: 定価: |
これは外国の園芸植物図鑑です。
挿し絵の美しさに惹かれ、古本屋で購入したものです。
植物図鑑 |
栽培している植物の名前や生育環境は正しく理解する必要があります。
栽培とは無関係な野山の草木でも出会ったとき名前が判ると嬉しいものです。
図書館でもよいですから植物図鑑で名前を覚えましょう。
シダの図鑑 |
シダは一見して地味に見えますが、非常に魅力ある植物です。
ただ、似た種類が多く、名前や生育環境を調べるには図鑑が必要です。
シダの栽培書 |
シダは栽培が不可能に近いものもありますが、ちょっと工夫すれば簡単に栽培出来るものも多いです。
シダ栽培のベテランが書いた本を参考にして、栽培のコツを掴みましょう。
温室とフレーム発行年:昭和50年12月著者:古川仁朗他 発行所:誠文堂新光社 定価:1600円 |
購入してから、ずっと本棚で眠っていましたが、温室を建てるとき非常に役立ちました。
栽培場所の明るさや温度を計測するようになったのも、この本の影響です。
病気、害虫と農薬の本 |
植物栽培には病害虫と農薬の知識は絶対に必要です。
しかし、病害虫も、それに対応する農薬も種類が多く、全てを記憶することは困難です。
それで、参考書を用意して病害虫を判別し、対処します。
写真の4冊は、たまたま手元にあったもので、最適なものかどうかは判りません。
何冊か見比べてみることは重要です。
土壌肥料用語事典発行:農文協 |
園芸や農業には、いろいろな参考書が出版されています。
この本は一例ですが、あれば参考になります。
バイオに挑戦したい人に |
バイオ技術も奥が深く、単に培地に種を蒔くのは入門コースです。
しかしながら、入門といえども、基礎的な技術を、しっかり身につけないと、先に進みません。
バイオ関係の本は数が少なく、なかなか見つかりません。
大きな書店の園芸コーナーを探してみましょう。
月刊誌で特集記事が掲載される事もあります。
山菜採りの時に |
身近な植物に毒があったり、いままで毒草だと思っていた物が無毒だったりします。
山菜によく似た毒草が結構多いので、事故が発生したりします。
下手な観光地よりは |
たまには花や木を目的に出掛けるのも良いと思います。
植物園や、花の名所で、のんびりすれば心が落ち着きます。
また、全国各地に圧倒されるような迫力のある巨木が存在します。(となりのトトロを思い出します。)
写真集を楽しむ |
クレマチスもセントポーリアも今まで栽培したことは無いですし、これからも栽培する事は無いと思います。
しかし、これらには多くの美しい品種があるので、バリエーションを写真で眺めるのも楽しいことです。
読んで面白い本、参考になる本を集めてみました。
名称 | 著者 | 出版 | 初版 |
---|---|---|---|
植物の不思議な力 =フィトンチッド | B・Pトーキン 神山恵三 |
講談社ブルーバックス | 昭和55年4月 |
植物と人間 | 宮脇昭 | NHKブックス | 昭和45年3月 |
植物百話 | 矢頭献一 | 朝日新聞社 | 昭和50年11月 |
植物の進化 | 浅間一男 木村達明 | 講談社ブルーバックス | 昭和52年8月 |
植物の進化を探る | 前川文夫 | 岩波新書 | 昭和44年2月 |
植物入門 | 前川文夫 | 八坂書房 | 平成7年4月 |
植物たちの生 | 沼田真 | 岩波新書 | 昭和47年10月 |
森の生態学 | 四手井綱英 | 講談社ブルーバックス | 昭和51年10月 |
森林の思考・砂漠の思考 | 鈴木秀夫 | NHKブックス | 昭和53年3月 |
天敵 | 安松京三 | NHKブックス | 昭和45年7月 |
山野草おもしろ図鑑 | 高橋勝男 | 毎日新聞社 | 平成4年4月 |
寄生植物の観察 | 清水清 | ニューサイエンス社 | 昭和59年1月 |
マダガスカル 異端植物紀行 | 湯浅浩史 | 日経サイエンス社 | 平成7年11月 |
世界の珍草奇木 | 川崎勉 | 内田老鶴圃 | 昭和52年4月 |
世界の珍草奇木余話 | 川崎勉 | 内田老鶴圃 | 昭和57年6月 |
滅びゆく 日本の植物50種 | 岩槻邦男 | 築地書館 | 平成4年11月 |