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 富貴蘭[栽培風景]

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温室内の様子

温室内の様子

 鉢は立体的に置かれています。
作業スペース

作業スペース

 温室内に水道や電源が使える作業スペースがあれば、雨の日や夜間の作業も可能です。
富貴蘭の栽培棚

富貴蘭の栽培棚

 ホームセンター等で販売されている[矢崎のイレクターパイプ]で棚を作り、鉢掛けを載せています。
 通風は良好です。
棚下

棚下

 植え替えの時、誤って外れてしまったものとか、故障中のものは棚下に置いています。
 水苔植えの富貴蘭は立体的に置けるので、スペースの節約になります。
 上側の棚も針金で出来た鉢掛けですので、それほど暗くなりません。
冬の温室

冬の温室

 冬には周囲に建具の戸を嵌めます。
 温室内の上部は昼と夜の温度差が大きいので、上段の棚に置かれた鉢は中段か下段に移動しています。
 暗めにした方が昼夜の温度差が小さくて安心です。
槇の木に着生させた風蘭

槇の木に着生させた風蘭

 春の根出し前に少量の水苔で根を覆って縛っておけば簡単に活着します。
 ただし、風蘭の自生する暖地に限ります。
 一度着生すれば鉢栽培のものより丈夫に育ちます。
槇の木に着生させた風蘭

槇の木に着生させた風蘭

 上の写真の17年後に撮影したものです。
 若干、付け足した株もありますが大部、殖えました。
槇の木に着生させた猩々

槇の木に着生させた猩々

 槇の木には殖えすぎた品種や、柄落ちした個体、実生の青などが雑多に着けてあります。
 開花時期になると赤花品種は目立ちます。
風蘭の種子

風蘭の種子

 庭木に着生させた風蘭は開花後、ほぼ全ての株で種子が出来ます。
 温室内の富貴蘭は交配しないと結実しません。
着生中の風蘭

着生中の風蘭

 右側の枝の部分は最近、作業した着生中の風蘭です。
 左側の幹の部分は何年か経過して、根が見事に広がっています。
 暖地の人は管理不要で風蘭が楽しめます。
木付けの青から斑

木付けの青から斑

 地味ですが縞斑が出ています。
 青になった銘品や実生の青、野生の青を木付けにしてありますが、元の品種が何かは不明です。
 散り斑系統の品種は青から斑が出ることがあります。
 普通の縞物の場合、青から斑が復活することは殆どありません。
 ただ、元々、地味な斑があったのを見落として木に付けた可能性はあります。
木付けの青から斑

木付けの青から斑

 葉縁に白縞が見えます。
 青軸ですので織姫の青だった可能性があります。
 織姫も散り斑系統ですので、青から斑が復活する可能性はあります。
 ただ、確実に斑が復活するほど可能性が高いわけでもありません。
木付けの青から斑

木付けの青から斑

 一株、剥がして鉢に植えてみました。
 泥軸ですので、羽衣か富岳系統、実生の青の可能性があります。
 野生のフウランの青から斑が出る確率は、ずっと小さくなります。
木付けの青から斑U

木付けの青から斑U

 3年後(2012年春)、上と同じような柄の子が採取出来ました。
 根も十分だったので植え傷みも無いようです。
流木付け

流木付け

 殖えすぎる種類は植え替えが面倒で、流木やヘゴ丸太に着生させています。
 この流木には10種類以上の富貴蘭が着生しています。
 咲いているのは阿波針紅で、この品種は8月下旬に咲きます。
ヘゴ付け

ヘゴ付け

 これは余った株をヘゴの丸太に付けたものです。
 御城覆輪、司光殿、雪山、その他の品種が付いています。
 鉢植えの富貴蘭と同じ場所に置いて、同じように管理しています。
石灯籠の屋根に植えたもの

石灯籠の屋根に植えたもの

 庭に置いてある石灯籠の屋根に着生させたものです。
 ミズゴケで薄く覆っていますが、既に活着しています。
 奥に見えるのは元々生えていたノキシノブです。
砂植えの実験

砂植えの実験

 殆どの富貴蘭は今後も水苔で植える予定ですが、部分的に砂植えを試してみようと思いました。
 まだ始めたばかりで結論は出せませんが、生育は問題無いようです。
 写真のように新根が用土に入らず、空中に伸びていますので、毎年、植え替えが必要です。
 根が鉢の中に入れば、2〜3年、植え替えずに済むのですが。
砂植えの実験2

砂植えの実験2

 砂粒を荒くしたら根が鉢の中に入るかもしれないと思い、植え替えてみました。
 結果は、これからです。
砂植え

砂植え

 その後、砂植えでも育つ事が判り、一部の品種を砂植えにしています。
 これは静岡産青軸針葉で、秋に花が咲くことが多い品種です。
 他の頁「その他の植え方」で、富貴蘭の砂植えを紹介しています。
9年後の棚下

9年後の棚下

 上の方で棚の写真を紹介しましたが、その時は富貴蘭、着生蘭は全て水苔植えでした。
 9年経過し、棚下は全て砂植えになりました。
 砂植は必要な鉢だけを植え替えれば良いので気分的に楽です。
9年後の棚

9年後の棚

 中段、上段は殆ど水苔で植えていますが、乾きにくい場所は部分的に砂植になっています。
 水苔は1年経過すると傷むし、下準備の関係もあるので全部を集中して一気に植え替える為、作業が重労働です。
高温障害?

高温障害?

 夏の暑い時期に葉の一部が傷み、腐って落葉した葉もあります。
 涼しくなったら症状が止まったので、高温障害と思われます。
 似たような症状で細菌性の病気?がありますが、この場合は枯れるまで症状が進行します。
高温障害?

高温障害?

 こちらは、さらに症状が重く、多くの葉が腐って落ちてしまいました。
 やはり、症状が止まったので、細菌性の病気ではないようです。
冬の過乾燥

冬の過乾燥

 冬に皺が寄った葉が春になっても元に戻らず、落葉してしまいました。
 その後、天葉が伸びてきたので、枯死は免れたようです。
 この品種「春及殿」は花が豪華で開花期が長いので、消耗が大きい様です。
葉のすっぽ抜け

葉のすっぽ抜け

 4枚目の葉が千切れていますが、この葉が天葉のとき、腐って、すっぽ抜けました。
 冬に、温度が上がって休眠障害を起こしたとか、芯に水を貯めたとかを想像していますが、詳細は不明です。
 品種は「上総の華」です。
葉のすっぽ抜け

葉のすっぽ抜け

 この木も4枚目の葉が千切れていますが、やはり、この葉が天葉のとき、腐って、すっぽ抜けました。
 葉の元の方は残っていて、芯まで腐ってしまう事は少ないようです。
 品種は「静岡産の黄縞」です。
凝る

凝る

 豆金剛は、もともと小型の品種ですが、凝って、葉が極端に小さくなってしまいました。
 すでに芯が止まっていると思われます。
 この品種は、子の時は葉が結構、大きいのですが、徐々に小型になり、最終的には、芯止まりになるような気がします。
芯止まり

心止まり

 これは仁摩錦で購入した木ですが、天葉が極端に薄く、小さくなっています。
 こうなると芯止まりになりますが、原因は不明で、対処方法もありません。
 同様の現象は星光殿でも発生します。
芯止まり

心止まり

 芯止まりになってから1年以上経過した株です。
 芯止まりしたときは、ほとんど場合、子を出します。
 品種は雅宝殿です。
庭採り1

庭採り1

 これは庭木に着生させていたものを外した株です。
 木型が別種のようにみえますが、もとは織姫の柄抜けだったはずです。
 斑が出て、徐々に良くなったので、鉢に戻しました。
庭採り2

庭採り2

 これも織姫だったはずです。
 無地の親から地味な子が出て、さらに総柄の孫がでました。
 「山採り」の売品の中には、このような生い立ちの個体もあるかもしれないので注意が必要です。
病気の処置

病気の処置

 葉に褐色の丸い斑点が出来、徐々に大きくなって葉が枯れてしまう病気があります。
 ベンレートに少量の水を加え、ペースト状にして患部に塗ると進行を止める事が出来る場合があります。
 ただし、素人療法ですので、実施者の責任で実行してください。
 もちろん、既に出来てしまった傷は治りません。
かすかな希望

かすかな希望

 羆の光は美しい品種ですが急に派手になることが多いです。
 写真の株も突然に幽霊状態になり、一気に作落ちしました。
 最後まで見届けようと残しておいたのですが天葉に少し紺が見えます。
 持ち直すことは出来るでしょうか。
復活

復活

 上の写真の株を辛抱強く栽培しました。
 普通の品種なら遠の昔に枯れていますがこの写真のように持ち直しました。
 実に6年の月日が経過していますが、実生苗程度の大きさです。
 羆の光は幽霊から復活する事がある反面、上柄が長持ちしません。
小豆斑

小豆斑

 春先に葉が小豆色に汚れる場合があります。
 一般的には光線が強すぎるサインと言われますが、私の棚は暗めです。
 夏になれば消えるので彩りの変化を楽しむことにします。
 小豆斑は一般的には嫌われると思います。
小豆斑

小豆斑

 こちらはかなり強烈で黒に近いです。
 特に調子が悪い訳ではなく、この個体の特徴だと思います。
 夏には緑を増します。
キノコ

キノコ

 乾きの悪い鉢には小さいキノコが生えます。
 特に5月頃は水を多目に掛けるので多数の鉢に生えます。
 生えるのは1種類ですが、知識が無く、名前は判りません。
 特別、支障は無いようですので、そのまま鑑賞しています。
屋外栽培

屋外栽培

 温室が手狭になったので強健な裾物を屋外に出してみました。
 水苔植えを雨に当てると枯死することを経験しているので砂植えです。
 長期的な結果が出ていませんので試みる人は自己責任でお願いします。
藤娘の開花

藤娘の開花

 藤娘は年に何回か開花しますが今は2月下旬です。
 今年(2017年2月)は温室内が冷え込んで多くの植物が被害を受けました。
富貴蘭の砂植

富貴蘭の砂植

 富貴蘭の砂植は毎年植え替える必要がありません。
 富貴蘭の砂植に関して別の頁に説明があります。
砂の再利用

砂の再利用

 現在、富貴蘭の半数と着生蘭(200鉢位)を砂植にしています。
 その為、植え替えの時、使用済みの砂が沢山出ます。
 使用済みの砂は良く水洗いした後、屋外で半年以上、雨ざらしにした後、再利用しています。
苔のカバー

苔のカバー

 私は富貴蘭の植え替えを夏以降に行う事が多いのですが春から夏にかけて水苔が傷んできます。
 鉢によっては腐る場合も多いのですが腐る前に苔が生えて鑑賞価値を保つ事があります。
 小型の楽鉢で苔が生えやすく、大きな鉢では生え揃わず、素焼き鉢では生える前に水苔が腐ります。
 写真の蘭は南海類似の小型品種ですが付けが有ります。
奄美フウランの開花

奄美フウランの開花

 石灯籠の屋根に着生させた奄美フーランが開花しています。
 奄美フーランは一般のフウランより1ヶ月程度、開花が遅れます。
 灯籠には一般のフウランも着生していますが、既に結実した種子が大きくなっています。
フウランの切り花

フウランの切り花

 温室内で開花したフウランの花がら摘みは結構面倒です。
 特に花を観ない株は花茎が出始めた時に指で折ってしまうのが一番楽ですが可哀想なので開花し始めた頃切り取って 玄関に飾っています。
 夏の暑い時期でも比較的持ちがよく、特に朝晩は良い香りがします。
 屋外で着生させた株は、そのままですが大抵、結実します。



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