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 富貴蘭[根の色々]

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寒霞渓産豆葉

寒霞渓産豆葉

 泥軸の品種に最も普通に見られる泥根です。
 紅色の色素と葉緑素が混じって、褐色となります。
 この品種は比較的、薄い泥根ですが、もっと泥の強い物、赤みの強い物、黄味の強い物等、いろいろあります。
慶賀

慶賀

 慶賀は軸の泥は強いのですが、青根を出します。
 泥軸で青根の品種は御城覆輪等、少数あります。
 慶賀の場合、時々、薄いピンクの根や泥根を出す事があります。
慶賀2

慶賀2

 上柄の慶賀はピンクの根を出します。(青根も出します。)
 逆に言えば、ピンク根を出すような個体は暗みにくいと言えます。
 慶賀の場合、かなり派手でも丈夫です。
翠扇

翠扇

 青軸の品種は一般的には青根を出します。
 翠扇の根は特に緑が鮮やかで綺麗です。
金幽晃

金幽晃

 金幽晃は青軸ですが、黄色の虎斑の為か、薄い黄色の根を出します。
織姫

織姫

 地味柄の織姫は青根を出しますが派手柄の場合は白根になります。
金牡丹

金牡丹

 金牡丹には、いろいろな系統があり、写真のものは、小型で墨の多いタイプです。
 どの系統も綺麗なルビー根を出しますが、このタイプは根が、あまり伸びません。
紅化粧

紅化粧

 紅化粧は実生で作成された虎斑の品種ですが、全体的に紅色が出ます。
 根は綺麗なルビー根です。
 作りにくい品種で、突然、成長を止めて枯れる事が多いです。(私が下手なのかもしれない。)
新月殿

新月殿

 これは私の栽培している羆覆輪から出た幽霊地のものです。
 綺麗なルビー根を出しますが、根があまり伸びず、栽培は難しそうです。
 光線が強いと虎斑が冴えて弱るので、日陰で栽培します。
新月殿

新月殿

 同一株の3年後の写真です。。
 大きくはなりませんが調子は良いようです。
 根も伸びています。
神曲

神曲

 ルビー根の品種と言われていますが、やや赤みが強く、くすんだ色をしています。
 葉は無地に見えますが、日を強く採ると虎斑状になり、幽霊地合と思われます。
聖雲錦

聖雲錦

 聖雲錦は紺縞の個体と、幽霊地合の個体が流通しているようです。
 縞の個体の場合、紺地の部分から出た根は泥根になります。
 ルビー根といっても、やや赤みが強いです。
霊峰

霊峰

 霊峰は春に伸びる根は赤みのある泥根です。
 秋に伸びる根はルビー色になります。
 この時、天葉が虎斑状に冴える事があります。
霊峰2

霊峰2

 これは上記と同じ株の約1ヶ月後(7月初め)の根の色です。
 多少、色が冴えてきました。
白鳥

白鳥

 霊峰が採取された近くで採れたと聞きます。
 こちらは春から綺麗な根が出ますが、最初は多少、赤みが強いです。(年によります。)
 伸びるにつれて、ルビー色に近くなります。(最初からルビー色で出る場合もあります。)
 葉に部分的な虎斑が、年中出ています。
白雲閣

白雲閣

 白雲閣は最初、白っぽい泥根で出ます。
 その後、薄い藤色に変化し、最終的に藤色がかったルビー根になります。
白雲閣2

白雲閣2

 これは上記と同一株の約、1ヶ月後の根の色です。
 根先が色付いてきました。
貫雪

貫雪

 貫雪は普通は泥根を出しますが、派手柄の場合、綺麗なルビー根を出します。
 覆輪に変化した「宝剣」は派手柄でも泥根を出すようです。
国華

国華

 国華は紺縞で赤花の二芸品です。
 しかし、流通している多くの個体は幽霊地合です。
 赤花品種の多くは写真のように赤黒い根を出します。
 ただし、東天紅の様に泥の強く無い根を出す品種もあります。
晃明

晃明

 大部前に「ルビー根」ということで購入しました。
 柄は月殿に似ていますが、木は大きくなります。(この株は割子で小さいですが)
 斑の冴えの悪いときは、泥根を出すことがあります。
金光星

金光星

 金光星の根は皺皺で節があり、長くは伸びません。
 ウイルス斑といわれている星斑と関係がありそうで気持ち悪いですが、他には移りません。
 個性的と言えば個性的です。
水晶覆輪

水晶覆輪

 水晶覆輪の特徴は、星斑のつぶれた様な斑が出ることです。
 しかし、斑の量は少なく、株によっては確認出来ない場合もあります。
 濃い赤根を出すので、これも見分けるポイントになります。
弁天

弁天

 弁天は青軸に腰斑が出たように見えます。
 しかし、写真のように泥根を出します。
 泥軸で青根の品種は多いですが、青軸で泥根であったら珍品です。
青海型実生

青海型実生

 青海も、この実生品種も濃い泥軸で、見た目は区別出来ません。(花も同じです。)
 しかし、青海が泥根を出すのに対し、この個体は青根を出します。
 ただし、完全な青根では無く、日を強く採ると、僅かに泥が出ますが、青海の根とは区別出来ます。
大和錦実生

大和錦実生

 これは、大部以前に「大和錦の実生」として購入しましたが、正確な所は不明です。
 葉は肉厚ですが、柄は富岳に似ています。
 この系統は、天葉の柄が明るいときは澄んだ赤根やルビー根に近い根を出します。
 天葉の柄が悪い時は濁った泥根を出します。
 すなわち、天葉の状態により、根の色は大きく変化します。
駿河覆輪

駿河覆輪

 これは、派手柄の駿河覆輪です。
 根が2本出ていますが、そのうち1本は綺麗なルビー根です。
 派手な柄物は一時的にルビー根を出すことがありますが、固定しません。
奄美葉変わり

奄美葉変わり

 以前は大きな木でしたが調子は良いのに、年々、小型になりました。
 普通の泥根ですが無加温の温室で冬に根を伸ばします。
 平成25年12月22日の撮影ですが、株もとから出た新根と成長期から伸び続けている根が確認できます。
 特徴は固定していて、芸と言う訳ではありませんが、話の一つにはなります。
 長年作っているのですが、全く増えません。
無銘品種

無銘品種

 無銘品種ですが実生品の可能性があります。
 綺麗な根ですが、柄の悪い株からは泥根も出ます。
実生ルビー根

実生ルビー根

 私自身の実生で、中斑になっています。
 少しくすんでいますが、一応、ルビー根です。


注意事項

 ルビー根と言われる品種でも、年により、季節により、赤みが強い場合があります。
 光線等、栽培環境によっても変わってきます。
 白雲閣のように、白→藤色→ルビーと色が変わる品種もあります。
 泥根品種でも水苔の中で伸びた根はルビー色になる場合があります。
 鉢を抜いて根を見せている場合、注意が必要です。
 派手な斑入り個体は一時的にルビー根を出す場合があります。
 薄い泥根の場合、陰で作ると青根に見える場合があります。


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