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高隈
天葉の伸びる成長期は白虎斑が美しいのですが、秋には暗みます。
葉幅が広く、がっしりしています。
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紀州雪虎
比較的新しい品種ですが殖えがよいので一気に裾物になりました。
株でも良く殖えますが、実生もされたようです。
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金孔雀
昔は豆葉で斑入りの二芸品として人気がありました。
現在は豆葉の縞等、さらに上を行く品種が現れたので、隅に追いやられました。
程良く虎斑を出すのは結構、大変です。
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朝日殿
入門縞物の代名詞となっていますが、富貴蘭の相場が全体的に下がっているので、もともと安い品種は採算が合わないのか
以前ほどには見かけなくなりました。
柄は荒く、上柄は見かけません。
昔、作った朝日殿は、これとは柄性が違うような気がします。
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陽明殿
朝日殿からは「陽明殿」と呼ばれる派手な子が、よく出ます。
陽明殿は葉縁に葉緑素が集まり、紺覆輪のように見えますが、幽霊地です。
陽明殿を辛抱強く作ると、一部は紺の中通しを出し、朝日殿覆輪になります。
陽明殿のままの個体は私の棚では、やがて枯れます。
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朝日殿覆輪
陽明殿が紺の中通しを出し、朝日殿覆輪に変化したものです。
派手でも紺の中通しがあれば無加温の棚で育てることが出来ます。
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新湖東
朝日殿の中に浅黄縞と白縞を出す個体があり、三光錦と呼ばれています。
このうち、白縞だけになったものが新湖東だといわれていますが、葉質等が若干異なるような気もします。
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司光殿
古い銘品で、現在、栽培している人はあまりいないと思います。
浅黄地に紺縞ということですが、実際は浅黄の方が斑の色と思われます。
地と斑のコントラストが低く、渋すぎて見栄えがしません。
美しい品種が多数選別されている現在、人気の出ることは無いと思います。
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司光殿変わり
司光殿から紺覆輪の子が出たので独立させてみました。
しかしながら、親が司光殿ですのでコントラストが低く、写真では良く判りません。
少し様子をみてみようとおもいますが、そのうち庭木に着くことになるかもしれません。
青軸に見えますが泥根です。
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立司殿
司光殿と同様にコントラストの低い紺縞、紺の中通しですが、こちらは葉姿に特徴があり、襟元に白斑が出る等の特徴もあり、
鑑賞価値はあると思います。
3.5号素焼鉢に砂植え。
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御城覆輪
古い登録品種で数がたくさんあるので安価ですが、鑑賞価値は高いと思います。
丈夫で栽培しやすいのですが、写真のように葉数が多いと子が出にくくなります。
これは御城覆輪に限らず、富貴蘭一般に言えることです。
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駿河覆輪
こちらも古い品種ですが、鑑賞価値は高いと思います。
当地、静岡産ということで親しみもあります。
この株は以前、夏場に傷め、水苔植で、なかなか回復しなかったので、砂植えにしてみました。
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富嶽
富貴蘭実生の時代を開き、相場を暴落させた悪名高い?「富嶽」です。
当時、珍しさで大量の実生苗を買い込みました。
現在は安物斑入り品種の代名詞になっています。
株立ちを丁寧に植えれば悪くはありません。
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富嶽
少し変わった柄の富岳があったので、少し高めの鉢に植えてみました。
人の目を引くかどうかの実験です。
勿論、騙して高く売ろうなどとは考えていません。
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宝船×富嶽
柄は宝船に似ていますが、やや葉幅があります。
庭木に付けていた青から柄が出たものです。
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宝船
羽衣という品種ですが、少し柄が良くなると宝船と名前が変わります。
この品種も最近は見なくなりました。
上の交配種より葉幅が狭く、葉姿が少し違います。
これは古くからある木の割子で、実生ではありません。
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富嶽
昔、購入したもので、富嶽の実生と思われます。
総散り斑で明るく、暗みが少ないです。
少々、獅子葉で行儀が悪いです。
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宝船×富嶽
この交配種は昔、ボトルで購入したものです。
覆輪になろうとしています。
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宝船×富嶽
上と同じボトルのものです。
こちらも覆輪になろうとしています。
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青軸富嶽
富嶽の実生の中から選別された青軸のものです。
この個体は大型で、やはり、覆輪になろうとしています。
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大聖海
富嶽で斑の色が明るい緑のものを大聖海と呼ぶようです。
天葉に僅かに残った地の色を紺縞と表現します。
暗みは早いです。
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大聖海
これは、さらに以前に大聖海として購入したものです。
その時、大雲海の実生で青軸のものだという説明を受けました。
大雲海と同様、天葉に白虎が出ます。
こちらは現在、何と呼ばれているでしょうか。
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雅天楽
肉厚で葉丈が短く、耳摺り斑を出します。
親株を処分し、割子を一つ残したのですが、斑が出なくなりました。
そのうち、庭木付けの運命になるかもしれません。
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朝鮮鉄
針葉の品種で整った姿をしています。
花茎は出るのですが開花には至りません。
流木付けの株が、長年の栽培で姿が乱れたので、バラして再生中のものです。
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青軸朝鮮鉄
朝鮮鉄の名前がありますが、前種とは全く関係ありません。
こちらは芯から花茎を出して開花しますが、開花した株は芯止まりになって枯れます。
枯れる前に子を沢山だすので、全体としては殖えていきます。
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赤花朝鮮鉄
阿波針紅と同一品種と思われます。
泥軸でピンク花ということを除けば青軸朝鮮鉄に似ていて、やはり開花株は芯止まりになります。
殖えすぎて始末に困り、庭石付けの刑になりました。
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天泉
青軸朝鮮鉄や赤花朝鮮鉄と姿が似ていて、やはり芯から花茎を出します。
ただし、この品種は芯止まりになりません。
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針葉獅子
朝鮮鉄に似ていますが、こちらは葉姿が少し乱れます。
もう少し葉数を多く、背高くし、株立ちになれば鑑賞出来ます。
鑑賞を期待して育成中です。
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福寿丸
小型種で細い肉厚の葉を付けます。
最近は見かけなくなりました。
専門店より普通の園芸店にあるかもしれません。
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龍鉾
青軸青根で針葉、平葉、獅子葉...いろいろな葉を出す面白い品種です。
ただし、1本では少々寂しいし、株立ちにすれば、少し、まとまりに欠けます。
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鯱甲龍
鑑賞価値はあるのですが、根も葉も好きな方向に伸びるので、株立ちの植え替えが大変です。
砂植えにすれば植え替えが楽です。
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紀州甲龍
細長い葉に甲龍を乗せますが、甲龍のある葉は普通、1株で1〜2枚です。
たまたま、全葉に甲龍のある株を選別しましたが、固定している訳では無いので、そのうち元に戻ります。
整形とは言えない貧弱な花(見方によれば奇花)を付けます。
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玉金剛
豆葉の大衆品種の王様です。
忘れられた品種が山採り品種や無銘品種で出てくる可能性があるので、標本として栽培しています。
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淀松
やはり標本として育てています。
淀松は以前、比較的高価な豆葉でした。
実生が流行った頃、多くの人が実生の実験台として利用したため、一気に数が増えました。
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紅艶実生
大分前に紅艶実生の四方葉ということで、実生苗としては高い値段で買いました。
実際には天葉のところで成長点が分かれていただけで、成長とともに2株に分かれてお終いでした。
根の太さから、これで親株の大きさと思われ、最大の特徴であった艶葉の芸も弱くなっています。
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紅艶実生
砂植えで3年経過し、少し大きくなって艶が出てきました。
中央から左に伸びている葉に縞があります。
継続は期待出来ません。
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山採り無銘
大分前に山採り品という事で購入しました。
小型で紺の強い荒地の品種ですが、大した特徴はありません。
なんとか、鑑賞価値を高める植え方はないかと模索中です。
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山採り無銘
こちらも山採り品で購入しました。
小さな鱗のような葉がびっしりと着いていたのですが、突然、普通の葉を出しました。
枯れたまま落ちずに残った葉が軸状になり、一部、緑色の変形葉も残っています。
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無銘虎
これは庭木に着生させていた株を鉢に戻したものです。
元々、何であったかは不明ですが、野生種、実生の青、銘品の柄抜けの何れかです。
覆輪状に虎斑が入り、少し観賞価値がありますが、強光線が必要と思われます。
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貴宝青?
これも庭木で見つけたものです。
貴宝青だと思いますが、貴宝青を購入したことも庭木に付けたことも記憶にありません。
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鳳?
これも庭木で見つけたものです。
下葉は無地ですが天葉3枚が中斑になっています。
鳳の無地の子を木に付けて時間を経て斑が出た可能性があります。
(追記:葉肉薄く、姿も異なるので別種のようです。)
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奄美獅子
小型肉厚の獅子葉、近くで見れば迫力があります。
滅茶苦茶に殖えそうな感じです。
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青軸紺縞
星光殿や青軸羆は芸が狂い易く、縞斑になったりして「青軸紺縞」と呼ばれます。
青軸紺縞を栽培していると再び紺覆輪の葉を出したりします。
無地になったり、細い葉を出したりすることがありますが、そのうち復活します。
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実生豆葉
園芸店で2.5号の素焼き鉢に水苔植され、「紅法師」という間違った名前を付けられ、1500円で売られていた
ものです。
石付けしようと思って買ったのですが、時期が悪く、とりあえず砂植しました。
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三重産豆葉
三重県で地元の山採りとして購入しました。
10年以上経ちますが、調子を崩し、殖えていません。
ここ3年位は砂植ですが、少し調子が出てきました。
一緒に生えているのは自然実生のソナレオニヤブソテツです。
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佐須丸
小型の豆葉ですが、それ程、特徴はありません。
草体が小さいので花茎が目立ちます。
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金華山
月殿の小型で上柄のものを金華山と言うそうです。
これは、さらに金華山の実生です。
天葉2〜3枚は斑が残りますが、その後暗みます。
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