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松葉蘭「福禄寿」
松葉蘭と言っても蘭ではなく原始的なシダの仲間です。
松葉蘭の品種の多くは強い光線が必要で富貴蘭の温室には不向きです。
福禄寿は暗い棚下で作れる数少ない品種の一つです。
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松葉蘭「青龍角」
青龍角は軸が太く、松葉蘭の中では最も迫力があります。
この品種も、弱光線で栽培出来るので有難いです。
ただし、なかなか殖えません。
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松葉蘭「青龍角」
殖えない青龍角ですが上の写真から13年が経過し、株数も、それなりに殖え、木も大きくなりました。
しかも、株分けで2鉢程、殖やしています。
これくらいの株になると迫力があり、鑑賞価値が高くなります。
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松葉蘭「麒麟角の斑」
麒麟角の軸や枝に白の潤み斑が入ります。
もう少し採光を強くすれば斑が爆ぜるかもしれません。
太軸ですが細くて枝の多い株も出るようです。
「福禄寿」や「青龍角」よりは殖えが良いようです。
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松葉蘭「麒麟角の斑」
上記の写真から約6年後の姿です。
それ程殖えてはいませんが斑の出はよくなりました。
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松葉蘭「麒麟角の斑」
軸に入った乳白書の斑を拡大してみました。
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松葉蘭「鳳凰柳」
安価で入手し易い品種です。
弱光線で栽培出来る品種と解説されていたので他の品種同様に富貴蘭の棚下で栽培しています。
丈夫で、よく殖えるので古い木を間引いています。
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松葉蘭自然実生
我が家では庭や植木鉢等、至る所に松葉蘭が生えます。
青龍角等の銘品を栽培していると、これらの実生品には目が向きませんが、ある時、枝先に斑のある株を
見つけました。
斑といっても金斑ではなく乳白色の斑です。
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松葉蘭自然実生
上記、松葉蘭の斑ですが、まだ小苗ですので全体写真では、よく判りません。
マイクロスコープで拡大してみました。
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ナンカクラン
これもランでなくシダです。
種名がわからないまま売店で購入し、図鑑で調べた結果ナンカクランということに。
新芽が曙斑状に出ますが変異か本来こういうものかは不明です。
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軒忍の変異
三重県で採取されたノキシノブです。
山採り専門の人が山草店に持ち込んだ物を購入しました。
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軒忍の変異
上記の株ですが約10年経過しました。
全く殖えず、この1鉢のみです。
芸は進化したように見えます。
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軒忍の変異
これも三重県の園芸店で購入したノキシノブです。
スッキリした葉姿が気に入っています。
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軒忍の自然実生
これはオスマンダにミヤマムギランを着生させたものです。
写真のように、いろいろなノキシノブが自然に生えてきました。
栽培しているノキシノブの胞子が飛んだものと思われます。
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軒忍の自然実生
上記の自然実生を鉢上げしてみました。
軒忍の場合、鉢で作り込めば、一般的には芸が良くなりますので、今後に期待です。
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軒忍の自然実生
まだ小さいですがノキシノブだと思います。
別の場所に生えたものですが今後の変化が楽しみです。
胞子が飛んでいろいろな場所に生えます。
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軒忍の自然実生
上記の1年後の姿です。
大分、芸が進みました。
新葉は明るく出て古葉の基部にぼや虎が出ます。
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軒忍の自然実生
温室内には色々な変化ノキシノブが自然に生えます。
それぞれ特徴が有り全く同じ物は出ません。
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軒忍の自然実生
上の写真の個体をしばらく栽培したものです。
作り込めば殆どの場合、芸は進化します。
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軒忍の自然実生
葉肉薄く、芽出しは並葉です。
2年目以降、葉の先端が分岐します。
分岐しない葉もあるので地味です。
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ノキシノブ「銀河」
ノキシノブの変異品種で黄色の虎斑が美しく入ります。
斑は特別に工夫しなくても簡単に出ます。
尚、「銀河」という品種名はたくさんの植物に付けられています。
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ノキシノブ黄虎斑
前述の「銀河」は栽培しているうちに斑が抜けてしまいました。
その後、別の店から似たような斑入りのノキシノブを入手しました。
こちらは「無銘」で入手したので「銀河」と関係があるかどうかは不明です。
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ノキシノブ斑入り
紀州産とラベルに書かれた個体を購入しました。
新葉は純白に出て暗み、黄色の散り斑が残ります。
生育は良くありません。
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ノキシノブ斑入り
上記の個体の、その後です。
芽出しの白さは、やや落ちましたが暗まなくなりました。
生育は良くありません。
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ノキシノブ斑入り
獅子葉に白斑が入る2芸品です。
入手して間がないので栽培難易等は不明です。
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ノキシノブ斑入り
温室内に生えた自然実生です。
以前、斑入りノキシノブの胞子を蒔いたことがあります。
その際、大量に発芽しましたが、斑入りの苗は1つもありませんでした。
まだ、小さいので生長の課程で芸が失われる可能性はあります。
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ノキシノブ斑入り
最近入手した白斑です。
純白に出て暗みます。
斑入りのノキシノブは性質が弱く白縞、黄縞を何鉢か枯らしています。
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ノキシノブ斑入り
上記のノキシノブは、その後斑が抜け殖えました。
庭に戻すつもりでしたが今年、新芽が白く出たので芸は継続している様です。
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ノキシノブ「黒竜」
小型の厚葉が捻れます。
古くからある品種で、私のところにも、古くからあります。
難しいのか、下手なのか、殖えません。
砂植では栽培が困難です。
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ノキシノブコンペ
葉縁に半透明の突起が出るコンペという芸です。
ノキシノブでは珍しい芸とは思いますが温室内に生えた自然実生です。
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ノキシノブコンペ
葉先を拡大したものです。
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ソナレオニヤブソテツ
皮質の光沢のある紺地の強い厚葉が魅力です。
強い光線を好むと言われていますが富貴蘭の棚下でも育っています。
この個体は先端以外の葉先が丸いので、変異品種かもしれません。
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オニヤブソテツ斑入り
出芽時には綺麗な斑が入るのですが、成長とともに消えてしまいます。
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オニヤブソテツ斑入り
上の写真とは別の個体です。
羅紗地に砂子斑が入ります。
生長すれば獅子葉になると思われる多芸品です。
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オニヤブソテツ自然実生
温室内では栽培しているシダの胞子が飛び、自然に発芽します。
新芽に斑が見えます。
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オニヤブソテツ獅子葉
オニヤブソテツの獅子葉で葉先が細かく分裂します。
肉厚の照り葉で鑑賞価値が高いです。
安価に入手したので一般的に流通しているのかもしれません。
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イワオモダカ変わり
イワオモダカの変異品で、葉先が細かく切れ込んでいます。
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イワオモダカ斑入り
こちらはイワオモダカの斑入りで、散り斑状に出たり、切り斑状に出たりします。
イワオモダカの斑入りは高価で手がでなかったのですが、安く売られていたので入手しました。
やや、斑の冴えが悪いですが、もう少し日を強く採れば良いかもしれません。
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イワオモダカ斑入り
以前「黄雪」という名前の斑入りイワオモダカを購入しました。
黄色の蛍斑でしたが棚が暗い為か斑が出なくなってしまいました。
今年の新芽は葉脈斑で出たのですが銘とはイメージが合わなくなってしまいました。
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イワオモダカ斑入り
上の写真と同一の株の翌年の新葉です。
今度は樹木の切り斑のような斑が出ました。
購入した年の蛍斑も写真に写しておくべきでした。
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イワオモダカ斑入り
これも同一株です。
その後4年間、斑が出なかったのですが5年目の新葉に掃け込み斑?が出ました。
新葉で、まだコントラストが低いのですが、この後、黄色に冴えるはずです。
(暗んでしまう可能性もありますが。)
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イワオモダカ斑入り
最近入手した小苗です。
コントラストの良い黄斑ですが継続性は不明です。
後冴えの可能性もあります。
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青根葛
山中の岩に生えているシダで、7月頃落葉して新葉と交代します。
長く伸びる緑白色の根茎が鑑賞のポイントです。
丈夫で、よく殖えます。
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八重忍
忍(シノブ)に似ていますが、葉肉が厚く、切れ込みが密で、こちらの方が鑑賞価値が高いです。
シノブ同様、写真のように苔玉にして吊しておけば手が掛かりません。
乾燥に非常に強いです。
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アツイタ
アツイタは暖地に生えるシダで冬に少し寒がります。
厚くて光沢のある葉が魅力です。
それほど珍しいものでは無いですが、どこの園芸店でも手に入る訳ではありません。
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オオタニワタリ斑入り獅子葉
獅子葉で斑入りの二芸品で、すばらしい個体です。
しかしながら、増殖されて流通しているので、手頃な値段で入手できます。
無加温の温室で心配しましたが、今のところ大丈夫です。
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ネフロレピス
ネフロレピスというのは洋種のタマシダの仲間の総称で沢山の品種があります。
園芸店で観葉植物としてポット苗が数百円で売られています。
大株を抗火石の鉢に植えてみました。
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モミジヒトツバ斑入り
庭に植えたモミジヒトツバから突然現れた斑入りです。
モミジヒトツバの斑入りは初めて見るので、かなり珍しいのではないかと思います。
バイラス斑ではなく本斑で上柄です。
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モミジヒトツバ斑入り
これは30cm位離れた場所に生えていた個体で上の個体と同じ株ではありませんが斑は似ています。
青から突然発生したので突然斑が抜けるかもしれません。
かなり派手ですので生育に不安もあります。
庭植の個体は結構、殖えているので、今後も斑入りが期待できます。
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