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 ギャラリー3 接写してみた

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 ホームページには容量の制限があるため大きなサイズの写真をアップすると直ぐに容量オーバーになってしまいます。
 細かい部分を画像にするには接写して切り取るしかありません。
 フィルムカメラ時代にはニコン用に55mm、105mm、200mm のマイクロレンズとベローズ、マミヤRB67用に140mm の マイクロレンズを使用していたのですが、今のところデジタル写真を撮れません。
 今回は別の用途で購入したマイクロスコープで接写してみました。


 マイクロスコープで写す

マイクロスコープ IC@ ICA ICB
マイクロスコープIC@ICAICB

 マイクロスコープも本格的なものは高価ですが写真のものはオモチャレベルのもので1万円以下で買えます。
 私は沢山の電子部品を持っているのですが老眼で品種名が読めなくなりました。
 品種名が判らなければ使うことが出来ません。
 そこでマイクロスコープで読もうとした訳です。
 パソコンにアプリケーションソフトをインストールし、USBポートに接続すれば画像が直接パソコンに取り込めるので 便利です。
 またレンズ周辺に照明用の白色LEDがリング状に配置されているので重宝します。
 ただ、接写という事で被写界深度が浅く、ピントの合う距離がシビアな割に取り付けアタッチメントが貧弱な為、ピント合わせに 苦労します。
 絞りが無いので絞って被写界深度を深くすることも出来ません。
 従って平面的な被写体は大きく拡大出来ますが植物の様な立体的なものは、あまり拡大出来ません。
 @は3本足のICで印字面の大きさは5mm×5mmで文字はハッキリ確認できます。
 Aはマイクロコンピュータのチップで10mm×10mmのパッケージの四方に64本の足が出ていて足のピッチは0.65mmです。
 写真は基板に半田付けした状態で、上下だけでなく左右にも足が出ていますが切れて写っていません。
 文字の大きさは虫眼鏡で十分に確認出来るサイズですがレーザーマーキングの為コントラストが低く、光線の具合が悪いと 見えません。
 マイクロスコープはLEDリングライトで正面から照明出来る為、文字がハッキリ確認出来ます。
 Bは再び3本足のICですが二流メーカー?の為、印字の品質が悪く、マイクロスコープでもハッキリ見えません。
 これは嫌がらせのレベルです。

 以下、マイクロスコープで接写したギャラリーとします。
 接写でない写真は通常のデジタルカメラで写したものです。


 聖雲錦

聖雲錦 聖雲錦新芽
聖雲錦聖雲錦新芽

 聖雲錦は、かなり前、富貴蘭の値段が頂点だった頃に購入しました。
 ルビー根と言われて購入しましたが赤味があります。
 写真は根が伸びていませんが > ギャラリー1 > 根の色々 のページに写真があります。
 葉は弱光線で栽培すると無地にしか見えません。
 その後、聖雲錦は縞物品種であるという記事を見ました。
 そうすると私の聖雲錦は柄抜けであったのかと残念な気分になりましたが処分せずに作り続けました。
 最近出た新芽を良く見ると紺覆輪白中透けになっています。
 新芽に葉緑素が少ない特徴は根先にも現れてルビー根になります。
 根先で葉緑素と紅色色素が混じると泥根になる筈です。
 青軸の中透け品種では白根になり、中透けで無ければ青根になります。
 私の聖雲錦は中透けですが、あっという間に暗むので柄抜けに見えるのです。
 強光線で栽培すると虎斑のようになるかもしれません。
 私は縞の聖雲錦を見たことがありませんが、もしあれば泥根を出すのではないかと思います。


 白雲閣

白雲閣 白雲閣新芽
白雲閣白雲閣新芽

 白雲閣は根先が白→藤色→ルビーと変化します。
 根先の色の変化は安定していて狂う事はありません。
 白雲閣には新子が紺覆輪で出るという芸もあります。
 購入した時はハッキリした紺覆輪の子が付いていました。
 ところが、その後、紺覆輪の子が出なくなりました。
 全く出ない訳では無く、20年位の間に1〜2回、紺覆輪の子を見たことがあります。
 紺覆輪の子が出なくなるという話は、ある専門店のご主人もしていたので、私の棚だけではないと思います。
 現在の白雲閣の芽当たりを拡大撮影してみました。
 紺の幅が狭く微妙ですが、中透け紺覆輪ではあるようです。
 だからこそ根の芸は安定しているものと思います。
 白雲閣の紺覆輪に関して考察してみました。
 ・ もともと滅多に紺覆輪は出ない品種
 ・ 木が古くなると出にくくなる品種
 ・ 出にくい、出やすいは系統による
 ・ 栽培の仕方で出にくくなる
 どれでしょうか?


 八千代

八千代 八千代天葉
八千代八千代天葉

 八千代は系統が色々あると言われていて品種違いの個体も混じっているいるかもしれません。
 写真の八千代は長いこと栽培していますが特徴として天葉が紺覆輪で出て直ぐに暗みます。
 中斑の部分に葉緑素があるので泥根です。
 時々、白の糸覆輪のような葉が出ます。
 細い白縞が出る事もありますが墨は目立ちません。
 本物か偽物か判りませんが、それなりに楽しめます。
 地味で渋い木ですので遠くから見ると青のフウランにしか見えません。


 紅扇の縞

紅扇の縞 拡大写真
紅扇の縞拡大写真

 紅扇から縞の子がでました。
 覆輪から縞がでるのは確率的には低いと思いますが縞から覆輪に変化するのは珍しい事ではないので覆輪に戻ってしまう かもしれません。
 粗い縞ですが拡大写真で確認出来ると思います。


 吟風

吟風 虎斑 天葉
吟風虎斑天葉

 吟風は、かなり前に専門店で前に購入した当時は、それほど話題にはなっていなかった気がします。
 当時、高額で入手した品種は今では1/10とか1/20の金額になっていますが、吟風は今でも人気があるようです。
 そこそこ殖えるので何鉢かになりました。
 これは最新の割子で少し変わっています。
 虎斑になっていますが、紺線があります。
 この種の虎斑は経験上、葉持ちが悪く葉が傷みやすいと思ったので殺菌剤を散布し、葉が白く汚れています。
 天葉には縞があります。


 ムギラン

ムギラン 花 種子
ムギラン種子

 温室の中では殆どの蘭が自然には結実しません。
 交配する昆虫が居ない為だと思われます。
 セッコクやフウラン、ナゴランは人工的に交配しなければなりません。
 私の温室で自然に種子が出来るのはカシノキランとムギランだけです。
 どちらも小型の蘭ですが、専門の昆虫が存在するのでしょうか?
 ムギランの種子は米粒くらいですが、花は胡麻粒くらいで更に小さく、鑑賞価値はありませんが開花の雰囲気は 味わう事が出来ます。
 近縁のミヤマムギランの花は多少大きく、色も黄色や紅色で良く見れば鑑賞価値はあります。
 ただし、こちらは自然には結実しませんし、交配も困難です。
 種子が出来たところで種まきもムギラン同様に困難です。


 ミヤマムギラン瑞光

ミヤマムギラン瑞光 三光中斑
ミヤマムギラン瑞光三光中斑

 瑞光はミヤマムギランの三光中斑です。
 私のところには、かなり前からあるので古い品種だと思います。
 丈夫で大分殖えたのですがスリップ(アザミウマ)?にやられて絶滅寸前になりました。
 その後、持ち直して5鉢程になりました。
 花は初夏の頃、濃い紅色の花を付けます。
 他の品種ではオレンジ色や黄花素芯や白花を咲かせるものがあります。


 松葉蘭 福禄寿

松葉蘭 福禄寿 当年枝 前年枝
松葉蘭 福禄寿当年枝前年枝

 松葉蘭は原始的なシダで生きている化石と表現されたりします。
 ところがハナヤスリの仲間から別れた比較的新しい種類だという説をネットで見ました。
 進化では無く退化(先祖帰り)したという訳です。
 松葉蘭の園芸品種には魅力があります。
 写真は「福禄寿」という品種です。
 果実の様に見えるのは胞子の入った袋です。
 1年目は緑色ですが、その後、黄色に色付き、最後には褐色になってしまいます。


 胞子培養

前葉体の発芽 前葉体 胞子体の発芽 胞子体
前葉体の発芽前葉体胞子体の発芽胞子体

 ノキシノブ斑入り種の胞子を蒔いてみました。
 写真は発芽直後のもので用土はバーミュキュライト単葉です。
 胞子が発芽し前葉体になります。
 前葉体には造精器と造卵器が出来て受精すると胞子体(シダ本体)が発芽します。


 ムカデラン

ムカデラン 花の拡大
ムカデラン花の拡大

 ムカデランは丈夫で暑さ寒さにも強く、よく殖えます。
 入手も比較的簡単ですので万人に勧められる野生蘭です。
 花は5〜8mm程度で小さいのですが花付きが良く、色彩も綺麗で鑑賞価値は大きいと思います。


 ミヤマムギラン

瑞光の花 花の拡大 日輪の花 花の拡大
瑞光の花花の拡大日輪の花花の拡大

 ミヤマムギランの花はムギランの花より少し大きく色彩が豊富です。
 色は赤、紅、紫、橙、黄、白があります。
 写真の「瑞光」は紫で「日輪」は少し赤味があります。
 ここら辺りが標準的な花色だと思います。


 ミヤマムギラン黄花

深山ムギラン黄花 花の拡大
深山ムギラン黄花花の拡大

 ミヤマムギランの花は一般的に紅紫色ですが私の所には黄花と白花と橙色があります。
 この個体は鮮やかな黄花ですが花付きが悪く、花弁が開きにくいのが残念です。


 ミヤマムギラン白花

深山ムギラン白花 花の拡大
深山ムギラン白花花の拡大

 葉先に白斑が出る「白峰」という品種です。
 元々、ミヤマムギランの花は小さいのですが、この品種の花は、さらに小さく、ムギランの花のようです。


 カシノキラン

カシノキラン 花の拡大
カシノキラン花の拡大

 カシノキランは先へ先へ伸びるので毎年植え替えて根を埋め戻してやれば丈夫に育ちます。
 写真の株は小さくて貧弱ですが大株になれば多数の花が房状について見応えがあります。
 花には赤褐色の斑紋が有ります。


 カシノキラン準素芯

カシノキラン準素芯 花の拡大
カシノキラン準素芯花の拡大

 この個体は「素芯花」として購入し、今まで素芯花と思っていました。
 今回、拡大写真を見て細かい斑点があるのが判りました。
 肉眼では黄色が濃い程度にしか見えませんでした。


 カシノキラン素芯

カシノキラン素芯 花の拡大
カシノキラン素芯花の拡大

 こちらは別の系統ですが完全に素芯です。
 この個体は丈夫で良く殖えます。


 大島シュスラン

大島シュスラン 花の拡大
大島シュスラン花の拡大

 大島シュスランは鑑賞価値は?ですが丈夫なのが取り柄です。
 花付きは良いので拡大してみました。
 拡大しても大したことは無く、しかも悪臭があります。


 アフリカナガバノモウセンゴケ

アフリカナガバノモウセンゴケ 葉の拡大
アフリカナガバノモウセンゴケ葉の拡大

 温室内でコバエを捕る為に活躍しています。
 捕虫の為の葉は複雑で繊細です。


 斑入り千両

斑入り千両 実の拡大
斑入り千両実の拡大

 斑入り千両は自分自身が採取したものです。
 今年、実が1個だけ着いたので拡大してみました。
 実が青いうちは斑が確認できますが赤くなれば斑は見えなくなると思います。


 デンドロビューム原種

デンドロビューム原種 花の拡大
デンドロビューム原種花の拡大

 園芸店でラベルにDen.lichenastrum V.prenticei と書かれたランを購入しました。
 多肉植物の様な葉に興味を持ちましたがデンドロビュームの原種のようです。
 値段は安かったので、珍しいものではなさそうです。
 1年目の冬、無加温の温室では冬を越せず葉1枚を残して枯れてしまいました。
 2年目は葉2枚に回復しました。
 2年目の冬は温室内にさらに小型の温室を置き、無事、冬越し出来ました。
 さらに1年過し、やっと購入時の半分程度の株になりました。
 凍らせなければ、栽培は容易と思われます。
 今回、初めて開花しました。
 花が5ミリ程度小さく、配色が水苔と似ているので開花に気が付くのに時間が掛かりました。


 松葉蘭自然実生

庭に生えた松葉蘭 枝先の拡大 枝先の拡大 枝先の拡大 枝先の拡大
庭に生えた松葉蘭枝先の拡大枝先の拡大枝先の拡大枝先の拡大

 庭や植木鉢には松葉蘭がよく生えます。
 その中に斑の入った株があったので枝先を拡大してみました。


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