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メーカー製の電源 | 製作した電源 | 内部 |
電子回路基板を製作したときは、筐体に組み込む前に、実験用の電源で動作チェックをします。
多くの場合、電圧は5Vです。
今まで、メーカー製の可変電圧の電源を使用し、電圧を5Vに設定して使用していました。
しかしながら、電流設定用のVRを回そうとして、電圧設定用VRを間違って回してしまい、電圧を変えてしまう
危険がありました。
そこで、5V固定の定電圧電源を作りました。
2枚目と3枚目の写真が今回製作した電源です。
電圧は5V固定ですが、電流は200mA程度は必要ですので、最大500mAとしました。
電流値は5段階に切り換えて絞れるように考えてあります。
最低のレンジでは負荷電流25mA程度で保護回路が働き、最大レンジでは500mA程度です。
保護回路は電流制限ではなく、出力遮断を保持します。
原因を除いた後でリセットボタンを押せば、出力が復帰します。
レギュレータICは手持ちのLM2941Tで、入出力間0.5Vで1A流せるものです。
通常の3端子電源に出力電圧設定入力端子と出力オンオフ入力端子が加わった5端子のICです。
過電流検出にはトランジスタのベース、エミッタ間電圧を使っているので、電流値は若干、バラツキます。
出力遮断を保持する為に小型のSCRを使用しました。
このSCRは20年以上前に使い道の無いまま、たくさん購入したもので、今回、1個だけ日の目を見ました。
尚、保護回路を付加しない場合のIC単体での短絡遮断電流は1.6Aです。
今回、ICの発熱を減らす為、電源トランスの出力電圧を低くした為、500mAは少し苦しい感じがします。
しかし、300mA程度であれば余裕で流せますので、十分実用になります。
負荷に大容量のコンデンサが接続された場合、充電電流で保護回路が働いてしまう危険性があります。
回路的には電流検出を0.1秒程度遅らせるようにしてあります。
それでも、例えば、最低レンジで1000UFとか最大レンジで10000UFとかの大容量が接続されれば
保護回路が動作するはずです。
その他、大きな突入電流の流れる回路でも保護回路が働いてしまう可能性があります。
今回は主にCPU回路のデバッグを考えており、通常の使用では問題無いはずです。