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電流モニター | 結線図 | サンプルデータ |
製作した機器の電流(一次側のAC100Vの電源電流)を知りたい場合があります。
これは、簡易的に電流波形の大凡の値を知るのに便利です。
回路は簡単ですが、別途、オシロスコープが必要です。
オシロでは無く、テスターやマルチメーターでも良いのですが、多くの場合、電流波形は、かなり歪んでいるので、
数値表示と波形ではギャップがあるかもしれません。
電流計測センサーとして手持ちのカレントトランスを使用しました。
U_RDというメーカーのCTL−6−SーHという物です。
U_RDは交流用の電流センサーのメーカーとしては国内でほぼ唯一?で、古くから名前が通っています。
写真の製作例では一次側の巻き数が2回になっています。
1回巻きは電源コードを素通しにします。
二次側は解放にしないで、必ず負荷抵抗を接続します。
負荷を解放すると高電圧が発生する危険性があります。
計測は負荷抵抗の両端の電圧をオシロで観測します。
抵抗値は1Ω〜1KΩ位にします。
抵抗値が大きい程、出力電圧は大きくなりますが、直線性が悪くなります。
特定の負荷抵抗を接続した場合の出力電圧と一次側電流の関係を示すグラフがメーカーに用意されています。
ただし、この製作例では一次側を2回巻いた為、値が2倍になってしまうので、グラフの電流値を1/2にします。
尚、二次側はセンサー内部で800回、巻かれています。
サンプル波形の様に波形が、かなり歪んでいる場合、正確な値は簡単には求まりません。
通常、交流波形の電流と電圧には位相差が有り、電力も簡単には求まりません。
目安として電流値を感覚的に知りたい場合に使用します。