仕事であろうと趣味であろうと終了したプロジェクトはバックアップを残しておきます。
プロジェクトをビルドすると多数のファイルが出来ますが、多くのファイルは削除しても復元出来ます。
例えばマイクロチップのC18であれば、ソースファイルと2つのプロジェクトファイル(*****.mcp と *****.mcw)を残せば
他は復元されます。
作成されたファイルを全て残せばよいのですが、ファイル容量が何倍にもなり、ゴチャゴチャして見通しも悪くなります。
特定の開発環境では最低限、どのファイルを残せばよいか提示されていたりします。
MikroCでもビルドすると多数のファイルと1つのプロジェクトファイル(*****.mcppi)が出来ます。
そこで、保存するときプロジェクトファイルとソースファイル以外を削除したのですが、問題がありました。
設定したコンフィギュレーションが消えてしまうのです。
以前に述べたように、MikroCではコンフィギュレーションがファイルに書き込めません。
プロジェクトに直接、書き込むようになっています。
それならプロジェクトファイルを保存すればコンフィギュレーションも保存されると思ったりしますが、保存されません。
チップ名やクロックスピードは保存するのですが、コンフィギュレーションは別ファイルを作成します。
このファイルは拡張子が「.cfg」になっていて、削除するとコンフィギュレーションが初期値に戻ってしまいます。
古いプロジェクトを再コンパイルしたところ動作しません。
ビルド時にエラーも出ないので、しばらく悩むのですが、しばらくしてコンフィギュレーションが書き換わっている事に
気が付きます。
実際は、書き換わっていたのではなく、消してしまったので、デホルトになっていたのです。
必要なファイルが無くなっているのに何のメッセージも出さず、すんなりビルドされてしまうので、動作させて初めて気が
付きます。
幸いMikroCは12F、16Fの小規模の簡単なチップしか使っていないし、ソースファイルにコメントとして
コンフィギュレーションを記述しているので、程なく復旧しますが、一瞬、焦ります。
タイトルに「よく経験する失敗」としたのは「.cfg」ファイルを消すとコンフィギュレーションが消える事に気付かず、同じ
失敗を繰り返したことに因ります。