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ラジオは1000円も出せばFM/AM2バンドの物が買えます。
今まで実際に使用するラジオを作ろうと思った事はありません。
実験的にゲルマニュームラジオを作ったことはありますが実用的なものではありません。
子供の頃は菓子のシールを集めて送るとゲルマニュームラジオが貰えました。
μ同調で電灯線アンテナを使用するものでした。
子供の頃、家に真空管のポータブルラジオがありました。
単2電池1本と細長い45Vの電池を1本使用する物でした。
現在では1時間前の事を忘れてしまうのに何十年も前のラジオに1T4という真空管が使われていたという事は
何故か今でも覚えています。
何年か前にネットで電池管ラジオの製作記事を見ました。
懐かしさは覚えましたが、簡単に部品が入手できるとも思えず、作る気はありませんでした。
最近では高圧の電池が入手出来ず006P電池を7〜8本直列に使っているようです。
電池管ラジオは持っていなかったのですが電源のみDC/DCコンバータで試作しみました。
やっと使えそうな物が出来たので別の頁にアップしました。
一番苦労したのはノイズの問題です。
トランジスタラジオを電源に近づけると電波として拾ってしまうのです。
電源が出来ると実際の真空管ラジオで確認したくなります。
ある時、「ラジオ少年」というNPO法人で電池管4球スーパーの部品一式を販売している事を知りました。
早速、注文して作ってみました。
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LCRメーター | マルチメーター | ディップメーター | 周波数カウンター | コアドライバー |
LCRメーターで親子バリコンの各々の容量の最大値と最小値をメモしておきます。
バーアンテナのインダクタンスはコイルの位置により変化するので、最大値と最小値をメモしておきます。
発振コイルのインダクタンスもメモしておきます。
こちらもコアの位置でインダクタンスが変化します。
親バリコンの容量とバーアンテナのインダクタンスで決まる受信周波数がAM放送周波数範囲をカバーしているか確認して
おきます。
同様に子バリコンと発振コイルで決まる局発周波数がAM放送周波数範囲+455KHzとなっているか確認しておきます。
共振周波数を計算してくれるサイトがあるので便利です。
販売者も間違いの無い値の部品を供給している筈ですが動作しないとき部品定数を疑いだすと時間を浪費します。
マルチメーターは配線後の導通チェックや通電時の各ノードの電圧測定に使用します。
ディップメーターは共振周波数を確認したり、変調して任意の周波数の電波源としたり、455KHzの変調波でIFTの共振点
を合わせたり、用途は多いです。
周波数カウンターは今回、ラジオの調整目的で製作しました。
具体的には局発周波数を表示させるのが目的です。
スイッチの切り替えで455KHzマイナスした周波数を表示させる事も出来ます。
この時、ディップメータで同調周波数を表示し、周波数カウンターの表示値と同じであれば良い訳です。
今回、自作の周波数カウンターが大いに役立ちました。
周波数カウンターの製作記事は別ページにUPしています。
工具としては樹脂製のコアドライバーのセットが必要です。
B電池は60V〜70V位の電圧が必要となります。
ネットでは006P電池を7〜8個直列に接続した製作記事が多く、100均で2個100円のマンガン電池を
使用しています。
これだとB電池代は400円となります。
当地では2個100円のマンガン電池は売られておらず1個100円のアルカリ電池となります。
これだとB電池代は700円〜800円になってしまいます。
その為、DC/DCコンバータの回路を考えていました。
回路はラジオを購入以前から考えていて、購入時には完成していました。
単3電池6本から60V程度の電圧を発生します。
二次側の消費電流は10mA弱で一次側の供給電流は90mA程度ですので20時間程度は使用可能と思います。
短絡保護回路を付加していて短絡電流は30mA程度ですので例えばB電圧をヒーター端子とショートさせた場合でもヒーター
焼損を防げるのではないかと思います。(試してはいませんので未確認です。)
電池の逆接続、入力の過電流に対しても保護しています。
回路は別ページ(電池管ラジオ用B電源)で紹介しています。
電池管ラジオのB電源にDC/DCコンバータを使おうと考える人は多いと思いますが、ノイズが強烈ですので、そのまま使える
ことはありません。
私は今までラジオを製作したことが無く、今回が初めての挑戦となりますが、一応、スムーズに調整出来たので手順を
記します。
まず、配線が終了したらチェックを完全に行います。
各ノードとノードが確実に接続されているか、違った部品が付いていないか回路図に記入していきます。
次に真空管を装着しないでA電圧、B電圧を測定します。
A電圧もB電圧も無負荷ですので少し高めに出ます。
電圧が問題無かったら真空管を装着します。
真空管は種類があるので挿す位置を間違えないようにします。
最初に放送の最低周波数を合わせます。
バリコンの羽が全部入った状態にしてバーアンテナのコイルをスライドして合わせます。
共振周波数はディップメーターで簡単にディップします。
半導体の場合は電圧が掛かっていないと浮遊容量が増えますが真空管の場合は、あまり変化が無い様です。
次に最高周波数を合わせます。
バリコンの羽が全部抜けた状態にして親バリコンのトリマコンデンサーで合わせます。
浮遊容量が多いとトリマの羽を抜ききっても最高周波数が出なかったりしますが、今回は余裕でした。
次に局発の最低周波数を合わせます。
ここで局発コイルの二次側に周波数カウンターを接続し、表示を−455KHzにしておきます。
バリコンの羽が全部入った状態で局発コイルのコアを回し、カウンター表示を放送最低周波数に合わせます。
ディップメーターで計ったアンテナ側の同調周波数と周波数カウンターで計った局発周波数が常に同じであれば良い
訳です。
(実際には局発は455KHz高い周波数になっています。)
最高周波数は子バリコンのトリマーで合わせます。
今回、2台の4球スーパーを製作したのですのですが、1台は調整範囲に余裕があり過ぎたので
子バリコンとパラに2PFのコンデンサーを入れました。
トリマーを強く回して密着させれば、コンデンサーを入れなくても合ったかもしれません。
IFTは放送を受信した状態で音声が大きくなるようにコアを回します。
私が最初に作った電池管ラジオですが「ラジオ少年」のキットとしては次に作った4S−DCより新製品ということです。
違いはIFTが真空管用のものであるということで寸法が若干、大きくなっています。
付属のケースは最初からギリギリ(ケースの補強リブを削らないと入らない)の寸法でDC/DCコンバーターが収納
出来ません。
一回り大きなケースをホームセンターに探しに行ったのですが、大き過ぎる工具箱しか見つかりませんでした。
写真の様に寸法に余裕がありすぎる結果となってしまいました。
電源はA電池とB電池を同時に入り切りする必要があるため付属の1回路スイッチ付きのボリュームは使えず、
別途、電源スイッチとスイッチ無しボリュームを用意しました。
右下の小型アルミケースの中にDC/DCコンバータが入っています。
選択度が非常に良いのでバーニアダイアルを付けています。
感度、音量共、十分に実用的です。
ただし、バーアンテナは指向性が強いので本体の向きを合わせる必要があります。
次に製作したラジオです。
回路構成は4S−DC−DXと同じですがIFTはトランジスタ用のものを流用してコストを下げています。
寸法は上記のラジオより小さくなっているので何とか付属のケースに収納出来ました。
銅テープでシールドされた箱の中にDC/DCコンバータが入っています。
性能的には4S−DC−DXと大きな差は無いようですが、スピーカーが少し小さく、音が若干小さい気がします。
電池管ラジオを作ろうとしても、まず部品集めで挫折してしまいます。
部品が全て揃っているキットのおかげで簡単に作ることが出来ました。