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最初にラジオ少年の電池管4球スーパーのキットを組み立ててから2年が経過しました。
この間にオリジナルのAMラジオを10台以上を製作しチャレンジする内容も無くなってきました。
そこで、これまで手を付けていないFMラジオに挑戦してみようと思いました。
ただし、知識も能力も欠けるので実用的なラジオを作るのは困難でした。
結果は△でしたが私自身の記録として結果を残すことにしました。
電池管ラジオが実用性に欠ける点は幾つもあります。
まず、寸法、重量が大きい事があげられます。
ただ、私は電池管ラジオを持ち歩く事はありません。
ラジオを持ち歩く必要があるときは市販のポケットラジオを使います。
電池管ラジオは部屋の中で簡単に移動できるポータブルラジオとして製作しています。
次の欠点は市販のラジオに比べ高価であるという点です。
この点に関しては「趣味」であるという事で無視します。
最も気になるのは電池の持ちです。
そこで、最初、球数の少ない超再生受信機を検討してみました。
半導体の場合、FTが500MHz以上の素子が容易に(しかも安価)得られるので比較的容易に実現可能
と思われます。(実際に試した事はありません。)
ところが手持ちの電池管でVHF帯で使えるのは5676しかなく、300MHz程度までとのことですので
微妙なところです。
さらに受信調整はB電圧を可変し、比較的高い電圧とW数の大きい可変抵抗が必要で面倒です。
結局、スーパーヘテロダインにしました。
FM周波数の局部発振なら5676で十分可能なはずです。
ただし、球数が増えるので電池の持ちが悪くなります。
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回路図は完成品をイメージしたもので実験回路ではDC/DCコンバータやイヤホンジャック等は付いていません。
局発はコルピッツ回路で発振管は5676です。
受信周波数を76MHz〜95MHzとし、局発周波数を受信周波数−1.7MHzとしました。
中間周波数を1.7MHzに下げ、少ない増幅段数でゲインが稼げるように考えました。
受信周波数にイメージが出ますが当地はFM局数が少ないので問題ないと判断しました。
局発は安定に発振しますが、回路インピーダンスが高く、周波数カウンタを接続するとカウンタの入力容量が影響し、周波数が
下がってしまいます。
カウンタの入力容量は10PFですが、これに0.5pFのコンデンサーを直列に接続しても周波数に影響があります。
AMラジオで使われる発振回路(何という名前か知りません)にして二次巻き線側にカウンタを接続すれば周波数に影響しない
のではないかと思い、試してみましたが思わしくありませんでした。
混合と2段の中間周波増幅は5678を使いました。
検波はFM検波では無くAMのスロープ検波です。
性能は落ちるとは思いますが、スロープ検波でも聞こえるそうでアマチュア的には使われている例もあります。
私的には回路を簡単にしたかった事と最近に解体した自作ラジオから1AG5が採れた事によります。
終段は出力管を使いましたが負バイアスを必要とするのでB電源の電圧利用率が悪くなります。
実験的なラジオですので5678を0バイアスで使った方が良かったと思います。
回路にはDC/DCコンバータが書かれていますが、万が一実用的なラジオが出来た時のもので、現状ではCVCCで試験して
います。
CVCC電源は逆接続する可能性があるのでD2は保護用です。
P−MOSも電源逆接続防止用ですが、この回路では1200uFのコンデンサの保護になっているだけです。
350mAのヒーター電流を流した時、電圧降下がどれくらいか確認する為に入れてあります。
CVCC電源の逆接続に対する保護だけならB電源のようにダイオードを逆並列に接続すれば十分です。
実は調整中にA電源とB電源を間違えて接続してしまいました。
もし、電池で調整していたら真空管のヒーターを全部焼損して大損害を出していたところです。
CVCC電源で電流を15mAに絞っていたので問題有りませんでした。
ラジオが完成していないのでDC/DCコンバータの製作はしていません。
ラジオのB電源は50V7mAを必要とします。
寸法に余裕があれば1.5V電源でも効率80%位のコンバータ は製作が可能です。
この場合、PICマイコンを使用しPWM制御25KHz程度でトランスを駆動します。
PICマイコンを駆動するために補助電源で3.3Vを作ります。
入力電圧1.5Vの時、入力電流300mA程度になります。
ヒーター電流350mAと合わせて1.5V650mA程度となるので単1電池で20時間程度の放電時間となります。
(電池応用ハンドブックによります)
特性グラフの終止電圧は0.9Vですので実際の使用時間は10時間程度と思われます。
アンテナコイル
φ1mmのスズメッキ線で製作しました。
直径は18mm程度です。
アンテナ同調コイルが巻き数2.5回、アンテナリンクコイルが巻き数1.5回です。
巻き数が少ないのでインダクタンスの微調整が出来ず、失敗作です。
バリコンに直列コンデンサーを接続し、同調容量を減らして巻き数を増やす必要がありそうです。
局発コイル
こちらもφ1mmのスズメッキ線です。
直径10mmで巻き数は7回です。
バリコン
「ラジオ少年」で購入したものです。
安価なジャンク品ですが綺麗で状態の良いものです。
AMの2連親子バリコンとFM3連バリコンが組み込まれていますがFMセクションだけ使用しました。
IFT
AM用の10mm角のOSCコイル(赤コア)の巻き線を全て除去し0.06mmのUEWで巻き直しました。
巻くのは同調コイルだけで二次巻き線はありません。
巻き数は60〜70だったと思いますが1.7MHzに共振出来れば良いのでコアの位置や外付けコンデンサーで調整
出来ます。
製作したあと共振周波数を確認し1.7MHzに合わせておきます。
回路に取り付けた後、ディップメーターで共振周波数を測定するのは困難です。
理由はシールドケースに覆われているからです。
同調コイルと直列に検出コイルを接続し、これに共振コンデンサーを並列に接続します。
検出コイルにディップメーターのコイルを通してディップする周波数を求めます。
周波数はIFTのコアを回して調整します。
検出コイルのインダクタンスは同調コイルのインダクタンスより、ずっと小さいので無視できます。
出力トランス
ラジオ少年のBT−OUT−1Mを使いました。
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製作したラジオ | 局部発振回路 |
製作後トラッキング調整をするのですが、これがなかなか大変です。
トリマコンデンサーとコイルの伸縮で調整するのですが、上手くいきません。
特にアンテナコイルは改良の余地があるとおもいます。
とりあえず電源を入れバリコンを回してみました。
数カ所で同調する気配はあるのですが音は出てきません。
トリマを調整していると1個所で実用的な音量で放送が聞こえました。
放送局はSBS(静岡放送1404KHz)です。
回路的には1404KHzが受信出来る要素はありません。
アンテナ回路で同調しませんし、間違って変換されてもIFTを通りません。
結局、静岡県中部地区のFM補完局(93.9MHz)であると判断しました。
AM局とFM局で放送内容に差が無いので区別は付きませんがAM放送が聞こえる方が不思議です。
ということで1局だけですが一応FM放送が受信できたという事になります。
アンテナ端子に30cm程度のビニール線を付けると少し音が大きくなります。
これ以上の成果を上げるにはコイルの作り直し等が必要になると思います。
市販のポケットラジオ(ワイドFM対応の安物)でFM放送を聞いてみました。
SBS FM補完局 / 焼津市 高草 / 93.9MHz / 1KW
最も電波の状態が良く、アンテナを収納した状態で良好に受信出来ます。
今回、試作した電池管FMラジオで実用的に受信出来たのは、この為です。
NHK FM / 静岡市 日本平 / 88.8MHz / 1KW
アンテナを伸ばした状態でノイズ無く受信出来ます。
KMIX / 静岡市 日本平 / 79.2MHz / 1KW
アンテナを伸ばした状態で受信出来ますが少しノイズが入ります。
KMIX / 島田市 牧之原 / 85.9MHz / 100W
ノイズが多く、実用的ではありません。
真空管FMラジオは同調コイル、局発コイル共、自作する必要があるのですが空芯コイルの為、再現性が悪く、トラッキングを
取るのは至難の技です。
また、球数が多いのでA電池の電流が増え、この点でも実用性に欠けます。
今度は回路が簡単で球数が少ない超再生FMラジオを試してみました。
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バリコン
24PF+24PFのFM用2連ポリバリコンでトリマは最小にしてあります。
同調コイル
単3電池に1mmのスズメッキ線を巻き付けて7回巻き中点にタップを付けて給電しています。
コイルに関しては知識、経験、再現性に欠けます。
アンテナリンクコイル
単3電池に1mmのスズメッキ線を巻き付けて3回巻き。
アンテナはかなり重要な要素だとは思いますが知識がありません。
1.5m位のワイヤーを半田付けしました。
RFチョーク
これも知識が無く適当です。
現状はT−37#12コアに0.4mmUEWを巻いて2UH程度にしたものを2個直列にしています。
低周波トランス
山水のST−22です。
イヤホン
セラミックイヤホンです。
アンテナとして1.5mのワイヤーを付けるとSBSのFM補完局が受信出来ました。
この局に限っては雑音も少なくイヤホンでは実用的に聴くことが出来ました。
他の局は受信の気配だけで受信には至っていません。
とりあえず低周波増幅を付加した回路図を書き実装してみました。
試作基板は予め低周波増幅部のスペースを確保してあったので回路を追加するだけです。
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低周波チョーク
山水ST−30
出力トランス
山水ST−30の鉄心とコイルの隙間に0.16mmのUEWを50〜60回巻き、二次巻き線としました。
回路図では低周波増幅に6088を使用していますが、とりあえず中古の5678を装着しています。
5678は低電圧ではプレート電流が流れにくいので音が小さくなる可能性があります。
若干、不要な部品が付いています。
低周波回路を空きスペースに追加しただけなのに93.9MHzが受信できなくなりました。
コイルの近くに配置したボリュームの金属ケースが影響しているのかもしれません。
時間もないので今回は打ち切る事にします。
という訳で、今回は失敗の記録になりましたが、同じ事を繰り返さないためにも失敗の記録は重要です。
超再生ラジオは成功していませんが回路が簡単なので暇なとき追試をしたくなります。
前回の回路と殆ど変わっていませんがアルミシャーシに収めてロッドアンテナを付けてみました。
結果は前回と同じで電波状態が良好な1局を実用的に聴くことが出来たのみです。
調子が良ければ低周波増幅、スピーカー駆動をする予定でしたが途中で断念しました。
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バリコン
24PF+24PFのFM用2連ポリバリコンでトリマは各々、半分入れてあります。
同調コイル
直径16mm、長さ38mm程度のベークボビンに0.8φのUEWを4回巻き、中点にRFチョークを
介して給電しています。
アンテナリンクコイル
0.8φのUEWを2回半巻いてBNC結栓に接続しています。
アンテナ
収縮時120mm、伸長時505mmのBNC接続のロッドアンテナ。
RFチョーク
FT−50#61コアに0.26mmUEWを2本ツイストしたものを巻いて20UH程度にしています。
低周波チョーク
山水のST−30です。
イヤホン
セラミックイヤホンです。
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製作中のラジオ | 製作中のラジオ |
現状では検波出力のみです。
この状態で静岡放送(SBS)のFM補完局(93.9MHz)のみ実用的に聴けます。
この後、低周波1段+出力管1段増幅すれば実用的な音量でスピーカーを鳴らす事が出来る筈です。
ただ、選局は少々、面倒です。
補完局の出力は1KWで直線距離は5Km程度だと思います。
他のローカル局より条件が良いです。
他の局は受信の気配だけで受信には至っていません。
以前、途中で投げ出していた電池管FMスーパーの続きを試してみました。
シャーシーは前回のものを流用しました。
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中間周波増幅は3段になっています。
ただし、1.7MHzの中間周波増幅で3段も増幅するとゲインが大きすぎ、低周波のブロッキング発振を起こしたので
1段をバイパスしています。
今後10.7MHzの中間周波を試した時のために回路は残してあります。
検波は相変わらずスロープ検波ですがFM検波の知識経験がないためです。
多少、性能は落ちるかもしれませんが、とりあえず普通に聞こえます。
前回、検波管の1AG5を使いましたが、1AG5は手持ちが少ないのでダイオード検波にし、1AG5は製作済みラジオの
保守に回しました。
入力同調回路、局発回路は若干、回路変更、構造的な変更をしています。
出力は出力管を使用し、逆バイアス用の電圧で電源表示用のLEDを点灯しています。
B電源はDC/DCコンバータを使用する予定ですがラジオ自体が未完成の状態ですのでCVCC電源を使って
調整しています。
この為、+−逆接続防止用に1N4005ダイオードが入れてあります。
B電源とA電源を逆に接続しても電源側で電流が制限されるので大丈夫です。
電池で動作させた時はヒーター電流に390mA、DC/DCコンバータに350mA程度の電流が流れるので
アルカリ単1電池1本で12〜15時間の使用時間と予測します。
局発回路は他のサイトがアップしていた回路を真似た物ですが、発振が不安定で、周波数カウンターを接続したりすると発信が
止まったりしました。
そこで今回、市販のディップメーターの回路を参考にして作り直しました。
結果、局発は安定して発振するようになりました。
同調回路はトラッキング調整がし易いように変更しました。
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---|---|---|
製作中のラジオ | ラジオ内部 | 操作面 |
ラジオは未完成ですのでケースに入れるのは早いのですが、ケースに入れないで調整すると回路を壊しやすいのでケースを
作りました。
ロッドアンテナを固定したいという思いもあります。
ただ電源部(DC/DCコンバータ)はまだ作ってなく、外部電源を使用しています。
進歩はありました。
今まで聞こえなかったKMIX(79.2MHz)やNHKFM静岡(88.8MHz)も聞こえるようになりました。
ただし、ノイズや歪みが感じられ、実用的には若干、問題があります。
実用的に聞こえるのは、電波状態の良い静岡放送のFM補完局という状況は変わりません。
現在、中間周波数は1.7MHzになっています。
10.7MHzの中間周波数では大きなゲインは得られないだろうと思った為です。
たしかにトランジスタポケットラジオ程度の感度は得られるようになりました。
しかし、良いことばかりではありません。
現在、当地ではFMラジオはNHKFMとKMIX、静岡放送FM補完局の3局だけです。
ただし、KMIXとNHKFMは2つの中継局の周波数が入力出来るので合計5個所で同調するはずです。
ところが中間周波数1.7MHzでは局発の1.7MHz高い周波数と1.7MHz低い周波数が入力出来てしまいます。
同調点は2倍の10個所になってしまいます。
それでなくても面倒なトラッキング調整が余計に煩わしくなります。
次は局発を10.7MHzにして再度、挑戦するつもりです。
ゲインは落ちると思いますが、現在、中間周波増幅段が1段、遊んでいる事と、もう少しトラッキング調整を詰められるのでは
ないかという期待があります。
電池管FMラジオもトラッキング調整を正確に行えば何とか聞こえるのではないかという所まで来ました。
ただし、全ての周波数範囲でトラッキングを取るのは容易ではありません。
同調回路、局発回路のインダクタンスの調整はコイル間隔を変化させなければなりません。
現在、中間周波数は1.7MHzですが、どうしても特定周波数をマクロ的に合わせてしまうので、全体が見渡せません。
イメージ周波数が発生するのも嫌な点です。
中間周波数を10.7MHzにすれば多少は見通しが良くなるのでは思い10.7のIFTを試してみました。
上図が今回使用したIFTの等価回路です。
私が分解して調べたものです。
IFTを付け替え、局発周波数を再調整したのですが、中間周波数が増幅出来ないようです。
5678の周波数特性というよりIFTのインピーダンスが低すぎるのではないかと予想しました。
インピーダンスを上げるにはインダクタンスを大きくし、キャパシタンスを小さくします。
10Kボビンに0.1mmのウレタン線を70回ほど巻き、試してみました。
今度も動作しません。
分布容量が増えてQが下がってしまったのかもしれません。
ラジオでIFTの動作を確認するのは面倒なので、IFTの性能試験器を作り、性能を確認してから
ラジオに取り付けることにしました。
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上の試験器で試したところ以下の定数でゲインが出ることを確認しました。
最善の回路という訳ではありませんが、これでIFTを製作し、ラジオに付けて見ようと思います。
ただし、10Kボビンを消耗してしまったので、注文する必要があります。
現在、多忙ということもあり、実際、確認出来るのはしばらく先になりそうです。
上の写真は今回使用した10Kコアです。
左からシールドケース、外側コア、内側コア、ボビン。
シールドケースを一旦、嵌めると、なかなか外れず、無理して何個も壊しました。
電池管でVHFまで発振できるものは5676くらいしか手に入りません。
1R5でコルピッツ発振をさせたものは、よく見かけますが余程、コイルを上手に作らないと駄目な様です。
以前、FMスーパーを試作した時、5676のコルピッツ発振を使い、何とかローカル局3局を聴く事が出来ました。
ただし、アンテナ同調コイル、局発コイルの製作が難しく再現性がありません。
コイルのインダクタンスはコイルの間隔を調整するのですが受信範囲を合わせ込むのは至難の技です。
前回の試作でも受信範囲は中途半端なものでした。
今回、FCZ−144コイル(コピー品)で発振出来ないか試してみました。
真空管
5670
ヒーターチョーク
FT−50#43に0.4mmUEWを巻いて300uHにしたもの
発振コイル
FCZ−144(コピー品)
トリマコンデンサー
通常のセラミックトリマは360度回転し見た目で容量が推測出来ないので下の写真のトリマを使用。
上の回路図はハートレー回路だと思います。
FCZコイルの巻き線は一次と二次を直列に結線します。
直列に接続したときインダクタンスが加算されるような接続とします。
二次巻き線にはヒーター電流が重畳します。
一次巻き線と二次巻き線の耐圧は問題になりません。
B電圧はもっと高くしたいのですがコンデンサーの耐圧で48Vにしています。
A電源、B電源は電池では無くCVCC電源とし、A電源は130mA、B電源は5mAに絞っておきます。
発振コイルの二次巻き線に120mAのヒーター電流が重畳するので心配したのですが安定に発振しました。
実験回路では最低74.56MHz、最高122.41MHzでした。
最初、低い周波数で発振が止まる現象が見られたのですが、これは自作周波数カウンタの感度不足が原因でした。
カップリングコンデンサーの値が1PFと小さい事も原因になっています。
周波数カウンタの電源電池を新品に交換したところ感度が上がり、最低端も表示出来ました。
周波数範囲は並列、直列に固定コンデンサーを付加する事やコイルのコアの出し入れで調整します。
電源電圧を変化させると僅かに周波数が変化しますが問題無い範囲だと思います。
ただし35V以下では変動が大きくなります。
発振回路を中波のスーパーで使用した回路に変更してみました。
一次コイルと二次コイルの位相が逆になっている可能性があるので入れ替えてみても駄目でした。
真空管FMラジオは未だ納得出来るものが出来ていないので再度挑戦するつもりで回路検討をしています。
前回は局発回路の検討をしました。
今回は共振周波数を確認する回路を検討しました。
現時点では有効に使えるかは判りません。
本当は実際の使用後に記事をアップすべきですが時間が経つと内容が薄らいでくるので製作した時点でアップします。
使い物にならなければ記事を削除します。
前回は共振コイルが空芯でしたのでディップメーターが使えたのですが今回はFCZコイルを予定しているのでディップメーター
が使いづらいです。
高周波信号発生器とレベルメーターで共振周波数を検出しようと思った訳です。
感度を上げる為に電源電圧を5Vに昇圧しました。
増幅した信号でメーターを振らせるだけなので負荷のチョークは大きめの値にしました。
簡単な治具でも使い易くするために100円ショップのプラケースに入れました。
安価な中国製メーターは以外と奥行きがあり使いにくいです。
「電池管FMラジオの実験」というタイトルでスタートした、この頁ですがVHFで使える手持ちの電池管は5676しかなく
直熱菅ですので回路が限定されます。
ここでは傍熱管で局部発振回路を試してみました。
B電圧は35Vという低い電圧です。
従って低い電圧で電流が流れやすい真空管を選定する必要があります。
ここでは6AK5を使いました。
この回路で安定に動作します。
動作電流は2mA程度です。
類似管で低電圧用の6AJ5は差し替えて同じように使えました。
ただし動作電流が2.7mA程度に増えます。
3極管の6AB4(ピン接続が異なる)では0.9mAしか流れず動作しませんでした。
この球では高い電圧が必要になります。
局発コイルはトロイダルコアT−37#10に0.4mmUEWを6回巻き2Tにカソードタップを置きます。
#12コアでも動作すると思いますが試していません。
#12コアはAL値が小さく巻き数が多くなるので巻き数の調整が楽になると思います。
いずれにせよ空芯コイルのようにコイル間隔の微調整でインダクタンスを変える事は出来ません。
発振周波数範囲はバリコンと直列、並列コンデンサー(付属トリマ)で決めるしかありません。
並列コンデンサーはバリコン付属のトリマコンデンサーに発振管、ミキサー管の入力容量、分布容量が加算されます。
ここではミキサー管の入力容量を周波数カウンターの入力容量に置き換えています。
並列容量が多いと周波数範囲が狭くなります。
直列容量(回路図のC1)は外付けのコンデンサーで値が小さくなれば可変範囲が狭くなります。
直列容量>>バリコンの最大容量であれば直列容量は省く(直結する)ことが出来ます。
今回は22PF→47PF→100PFと交換して以下の周波数範囲となりましたが必要であれば微調整
出来るようにします。
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---|---|---|
実験回路 | 最低周波数 | 最高周波数 |
このページは「電池管FMラジオ...」というタイトルでスタートし、中間周波増幅に関する記事も書いた事があります。
ただし、電池管は性能に限界があるので最近は傍熱管を使用したFMラジオに取り組んでいます。
真空管FMラジオで感度を上げる方法ですが高周波増幅でゲインを稼ぐのは難しいので中間周波増幅でゲインを稼ぐのが
ポイントになります。
ところが管球用のIFTは手に入らないのでトランジスタラジオ用のIFTを使うことになります。
他にはトロイダルコアにウレタン線を巻きセラミックトリマと共振させてIFTの代用を考えてみましたが、面倒な割には
成果が出ませんでした。
トランジスタラジオ用IFTは巻き線の耐圧が低く高いB電圧を掛けられません。
私の場合、B電圧を45V以下にしています。
これは巻き線の耐圧もありますがコンデンサーに一般的な電子回路用のものを使う為です。
又、IFTの二次巻き線はなるべく使わないようにしています。
一般的な使用では同調巻き線にはB電圧に近い電圧が掛かり、二次巻き線にはグランドレベルに近い電圧が掛かる為です。
最近、8球FMスーパーと4球FMスーパーを製作しました。
8球FMスーパーでは、そこそこの感度が得られましたが4球FMスーパーは感度不足でした。
両者で違っている点はIFT自体と3極管を使っているか5極管を使っているかです。
事後になりますが中間周波増幅に関する実験を行いました。
真空管用IFTは入手困難ですがトランジスタ用IFTも最近では入手困難です。
中波用のIFTは比較的入手が楽ですがFM用IFT殆ど見当たりません。
たまたま、見つけたものも直ぐに売り切れてしまうので常に同じものが手に入りません。
写真の上側のIFTは「8球FMスーパー」で使用したものです。
コイルはガイド付きのボビンに綺麗に巻かれていて中心のイモネジでインダクタンスの調整を行います。
イモネジは回しにくく調整がやりにくいです。
ケースを外すのは困難で壊す覚悟が必要です。
メーカー等は不明です。
写真の下側のIFTは「4球FMスーパー」で使用したものです。
よく見かける455KHzのIFTに似たような構造をしています。
調整ドライバーでコアを回しやすくケースも比較的簡単に外せます。
コアは橙色に着色されていてメーカーは不明です。
値段は半額でした。
2つのIFTのゲインを比較してみました。
ラジオの出来具合や値段、構造等を考えると上側写真のIFTのゲインが高いと思ったのですが
実際は下側写真のIFTが1.7倍程度のゲインがありました。
下の写真は回路、球、入力信号等の条件は全て同じにしてIFTのみ換えた場合の入力と出力を比較したものです。
CH1(黄色)が入力信号、CH2(水色)が出力波形です。
安物のシグナルジェネレータの出力を絞っているので入力信号にはノイズが乗っていますが出力はIFTで共振しているので
綺麗になっています。
どちらのIFTも最高出力となるようにコアを調整しています。
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---|---|
8球FMスーパーIFT | 4球FMスーパーIFT |
結線図
動作波形(クリックで拡大/ブラウザの戻る釦で本文に戻る)
動作電流 = 1.2mA
ゲイン: 約5倍
結線図
動作波形(クリックで拡大/ブラウザの戻る釦で本文に戻る)
動作電流 = 2.7mA
ゲイン: 約7倍
結線図
動作波形(クリックで拡大/ブラウザの戻る釦で本文に戻る)
動作電流 = 4.6mA
ゲイン: 約21倍
上図の結線はゲインは大きいですが4.6mA程度消費します。
ゲインを若干下げても消費電流を減らしたい場合はスクリーンに抵抗を入れます。
結線図
動作波形(クリックで拡大/ブラウザの戻る釦で本文に戻る)
動作電流 = 2.7mA
ゲイン: 約18倍
トランジスタ用IFTは正体不明のものが出回っていますが当たりはずれがあり使ってみないと判りません。
3極管も5極管もVHFが増幅出来ることが前提ですが5極管の方がゲインが大きい。
実験は中間周波増幅1段ですが3段接続すれば、かなり大きな差になります。
その後3極管の6HA5を入手したので試してみました。
結線図
動作波形(クリックで拡大/ブラウザの戻る釦で本文に戻る)
動作電流 = 1.3mA
ゲイン: 約15倍
6HA5はVHF増幅用の3極管で中和に似た機能を内蔵しカソード接地で使うことを想定しています。
少ないプレート電流で5極管に近いゲインがありました。
ピン配置が6AK5/5654に似ていて6番ピンがスクリーングリッドであるかシールドであるかの違いだけです。
傍熱管局発に関しては既に説明済みです。
その後、別のFMラジオを製作しました。
以前の回路で動作は問題無いのですが発振周波数が上手く測れない問題がありました。
グリッドに小容量を介して周波数カウンタの入力を接続すると周波数がずれたり発振が止まったりします。
あるいは周波数カウンタが感度不足になり異常値を表示したりします。
周波数数カウンタ用のプリアンプを作ろうかとも考えましたが、結局、プレート側から信号をもらう事で解決しました。
プレートに100Ωの抵抗を接続しこの抵抗に発生する電圧を信号として周波数カウンタやオシロで読み取ります。
上の回路にオシロを接続し最低周波数、最大振幅の周波数、最高周波数の3点を撮影したので下にアップします。
プレートの電圧波形ですので波形の歪み、電圧の絶対値には意味がありません。
周波数による多少の振幅変化はやむを得ないと思いますが、大きな変化はまずいと思います。
変化の途中でディップやピークの無いことを確認しました。
周波数は必要とする範囲より広くなっていますがバリコンに直列容量を接続しスパンを調整します。
ミキサーには同調回路から小容量のコンデンサーを介して接続します。
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---|---|---|
最低周波数 | 最大振幅 | 最高周波数 |
知識、経験の乏しい人間にとってVHFの増幅は難しいので実験で結果を確認しながら回路を決めています。
私のラジオはB電圧が最大48Vですので多くの場合カソードバイアス抵抗が入っていません。
0バイアスかグリッドリークバイアスです。
B電圧を高くすると危険です。
5極管5654Wをグリッドリークバイアスで動作させています。
入力同調回路は半固定で82MHz〜83MHzで最大ゲインが得られるように合わせています。
入力信号は実際は、かなり小さいレベルですが、これ以上絞るとノイズに埋もれてしまうので大きくしています。
負荷の値が回路図では1.4uHとなっていますが1uH〜20uHで大きな差は無く最適値が判りません。
下に共振点近くの入出力波形をアップしますが大きなゲインはありません。
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共振周波数が半固定ですが76MHz〜90MHzでゲイン1以上でした。
90MHz〜95MHzではゲイン1以下でした。
地元の受信周波数を確認してトリマを最も効果的な周波数に合わせます。
3連バリコンがあればトリマをバリコンに変えると効果的です。
現状6mA以上流れていますがスクリーンに可変抵抗を入れて減らす事は可能ですがゲインも落ちると思います。
5654Wを0バイアスで動作させています。
動作電流が、かなり増えましたがゲインは増えません。
B電圧が高い時はカソードにバイアス抵抗を入れないと危険です。
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3極管6HA5をグリッドリークバイアスで動作させています。
動作電流は1.2mAと少ないのですがゲインはあるようです。
6HA5は中和に似た機能を持っていてカソード接地で使うように作られているとの事です。
若干、不安定で出力が入力に影響を与えるような感じです。
実際の入力信号はかなりレベルが低いので問題無いのかもしれません。
6HA5のピン配置は6AK5/5654と殆ど同じで6番ピンがシールドかスクリーングリッドかの違いです。
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6HA5をゼロバイアスで使ってみました。
動作電流は3倍になりました。
入力にオシロのプローブを接続したときの誘導ノイズで発振してしまい実験は打ち切りました。
グリッド接地回路も試してみましたが。
回路、定数はまだ決め切れていません。
固定トリマではゲインのある周波数範囲は狭いようです。
比較的高い周波数でゲインが大きいようです。
負荷インダクタは今までより大きな値が良いようです。
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