私は電子部品を通販で買うことが多いです。
その時、支払いの合計金額をピッタリした値にするために必要ない部品を追加することがあります。
代引きで支払うことが多いので、端数があると、ほんの少し面倒です。
あるとき調整の為に12曲メロディーオルゴールICを追加しました。
どんな音が出るか多少は興味があったからだと思います。
必要に迫られたわけではないので1年以上ジャンク箱で眠っていました。
最近、買った以上、使わなければ勿体ないと思って回路を組みました。
ICはオルゴール専用ですので、当然ながらオルゴールしかできません。
簡単な回路ですので資料を見れば直ぐに完成します。
参考資料はトランジスタで電流増幅してスピーカーを鳴らすようになっていますが、小型の圧電スピーカー
を使用した関係で、出力端子に直接スピーカーを接続しました。
電池は市販されている3Vのコイン電池を使用しました。
今回の回路接続ではスタートボタンを押すと1曲だけ演奏され、押す度に曲が替わり、12曲で1巡します。
ケースはクリップの空き箱を使いました。
参考図(購入時に付属)の1番凝った回路は出力をコンプリメンタリトランジスタで増幅し、ダイナミックスピーカーを
駆動したものですが、試しにこの回路も組んでみました。
音色も良くなり、音も大きくなりますが、オルゴールのイメージは圧電スピーカの方が合っています。
圧電スピーカーには直流電圧を加えてはいけないと言われています。
従ってカップリングコンデンサーを使っています。
また、圧電スピーカーに機械的な衝撃を加えると高電圧が発生します。
試しにスピーカー端子にオシロのプローブを接続し、指で弾くと数十ボルトの電圧が観測されます。
プローブのインピーダンスが、さらに高ければ、より以上の電圧が出るのかもしれません。
まともに対処するなら双方向ツェナーダイオードを入れるのですが、これは玩具ですので、気休めの抵抗をパラに入れて
インピーダンスを下げています。
抵抗値が小さいほど効果は大きいですが、ロスが大きくなります。