　ＰＣ９８２１用ディスプレイモニタ

　画像をクリックすると拡大表示されます。
　拡大画像からはブラウザの「←戻る」ボタンで戻ってください。

ＣＲＴディスプレイモニタが壊れた

　我が家では２台のＰＣ９８２１が健在で、内１台は常に使えるようになっています。
　さらに古いＰＣ９８０１ＢＡ２、ＰＣ９８０１ＶＸも残っていますが、こちらは既に使う予定がありません。
　ＰＣ９８２１ＸＡ１６にはＡドライブにＷＩＮＤＯＷＳ９５、ＢドライブにＭＳＤＯＳ６．２が入っています。
　またＳＣＳＩでスキャナ、ＭＯ、カードバスアダプタが接続されています。
　スキャナは時々使うのですが、ネットワークに組み込めず、ＵＳＢポートもないのでＦＤ、ＭＯ、コンパクトフラッシュでデータを渡しています。
　又、ＭＳＤＯＳ版の上海ゲームで毎日のように遊んでいます。
　ディスプレイは１５インチ（実測したら１４インチ）ＣＲＴディスプレイでしたが、最近、上海ゲームの最中に画像が歪んだり、変色したりするようになりました。
　寿命だと思い、近くのパソコンショップへ代わりのディスプレイモニタを買いに行きました。
　店員が言うにはＰＣ９８２１でＤＯＳを使う場合、水平走査周波数が２４ＫＨｚになるので、最近のディスプレイは使用出来ないとのことでした。
　表示するには３１ＫＨｚの水平走査周波数を出せなければならないようです。
　家に帰り、ＰＣのガイドブックを見ると水平走査周波数を３１ＫＨｚに切り換え可能でした。
　ＸＡ１６はコネクタの形状も３列のＤＳＵＢ１５ピンで最近のディスプレイにそのまま接続できます。
　（古いＰＣ９８はコネクターの形状が様々で、家にはいろいろなアタッチメントが残っています。）

モニター購入

　再度、パソコンショップに行き、三菱の１７インチの液晶ディスプレイを約１万円で購入しました。
　昔、ＰＣ８００１のフルセットを１００万円で購入したことがありますが、この時のディスプレイはどのくらいの値段だったろうと考えたりします。
　このディスプレイは正方形に近い形状（ワイドタイプではない）のものです。

問題発生

　家に持ち帰り、さっそく動作させてみました。
　ＧＲＰＨキーと２キーを押しながら電源を投入すると水平捜査周波数３１ＫＨｚが記憶されます。
　この状態でＤＯＳの上海ゲームを立ち上げてみました。
　色が変で、どうも赤が出ていないようです。
　これはケーブルとディスプレイのコネクタの接触不良で、目一杯、押し込んでビスを締め上げて、なんとか色が出るようになりました。
　さら画面の上下が大きく切れてしまい、致命的です。
　このディスプレイは画面の水平方向の寸法調整は出来るのですが、上下方向は位置の微調整しか出来ません。
　最初の予想ではＤＯＳ画面は小さく表示されると思ったのですが、このディスプレイは８００×６００未満の小さいサイズの画面を目一杯に拡大して表示する機能があり、その副作用と思われます。
　ＮＥＣのＤＯＳが６４０×４８０では無く、６４０×４００であることと関係があるかもしれません。
　とにかく、このままでは使い物になりません。
　一方、ウインドウズ９５の方はサイズ８００×６００では表示色２４ビットが選択できるのですが、１０２４×７６８にすると表示色１６ビットになってしまいます。
　これはＰＣ標準のディスプレイドライバの問題で、ディスプレイの問題ではありません。
　他のディスプレイドライバを選択すれば１０２４×７６８で２４ビットが表示できるかもしれませんが、ＣＲＴディスプレイの時は８００×６００で使っていたので、このままにします。
　結論として、ウインドウズ９５では使えるが、ＮＥＣのＤＯＳでは使えないことになりました。

妥協策が見つかる

　まず、１万円とはいえ、使えない製品を買ったことを後悔しました。
　半分、諦めたのですが、２４ＫＨｚの水平走査周波数に戻したらどうなるか試してみました。
　予想に反して、画面が表示されました。
　しかも、僅かに上下左右が欠けますが実用上問題が無い程度に表示されます。
　ただし、画面がチラつき、縦方向にスペクトル状に、ぼやけた線がでます。
　これは、これで問題ですが、水平サイズを微調整するとチラつき具合が変化するのに気が付きました。
　さらに微調整を続けると、あるポイントでチラつきが消え、スペクトル状のボケも消えました。
　現在、この状態で使用しています。
　ただし、問題が全て解決したわけではありません。
　縦方向４００ドットが４８０ドットに引き延ばされるので、少し縦長の画面になってしまいます。
　ＣＲＴの時は上下が黒く帯状に切れ、縦横の比を１：１に保っていたのですが、このディスプレイは目一杯に拡大してしまうので、直しようがありません。
　ＤＯＳでは、このＰＣはゲームに使う程度で、実用上問題ないので、これで良しとします。
　ウインドウズ９５ではディスプレイが位置、寸法等を自動調整するので問題ありません。
　下にＤＯＳのゲーム画面と１０２４×７６８（表示色１６ビット）の画面を示します。
　とにかく、投資した１万円が無駄にならなかったのが嬉しくて、このページをアップしました。
　ＰＣ９８２１は、なかなか壊れませんが、ＣＲＴディスプレイは壊れる時期ですので、他にも同様の問題を抱えた人がいるかもしれません。
　しかし、液晶ディスプレイにも沢山の種類があるので場合によっては他の結果が出るかもしれません。
　　　2013/1


ＤＯＳ画面	ウインドウズ画面

トップページ　　「電子回路」のトップ　　