電撃で蚊を殺すラケットが一部のサイトで話題になっているのは以前から知っていました。
ただ、田舎では、なかなか現物を見る機会がありませんでした。
最近、ホームセンターに多量に置いてあるのを見つけ、5本ほど買ってきました。
勿論、実際に使用するのが目的ですが、壊れやすいという話ですので、多めに買っておきました。
壊れた場合、高圧トランスを部品取りすることも目的です。
蚊に対しては効果があり、バチッという音がして燃えてしまいます。
電池が古くなったり、当たり方が悪いと地味に死んだり、気絶する程度になってしまいます。
蛾のような大きめの虫は、殺すのはちょっと無理です。
網は3層になっていて、中央が電極で両側がガード(接地電極)になっています。
物に当てる等して、ガード電極を変形させると、スイッチを入れただけで、電極とガード間で放電してしまいます。
電極に触れた場合、多少、衝撃を感じますが、人間が死ぬことはありません。
(何回も試し?ました。)
分解して回路を調べて見ました。
蚊取りラケットも、数多くの種類があるようで、当然、回路にもバリエーションがあると思います。
上図が今回購入したラケットの回路図です。
ブロッキング発振でトランスの二次巻き線に高電圧パルスを発生させ、3倍圧整流しています。
トランジスタ、ダイオードの型名や、トランスの仕様、コンデンサーの耐圧は不明です。
電流プローブが無いので0.1Ωの電流検出抵抗を入れ、両端の電圧を測定しました。
ピーク値で800mA程度、流れています。
0.1Ωが無ければ、若干、多く流れると思います。
平均値は200mA程度でしょうか。
テスターやマルチメーターでは、平均値が表示されます。
ただし、内部の検出抵抗が直列に入るので、値が小さくなります。
高圧プローブが無いのでCRで分圧した電圧を測定しました。
ひょっとしたら、波形が多少、なまっているかもしれません。
高圧プローブが無いのでCRで分圧した電圧を測定しました。
−1700V程度の電圧が出ています。