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 12F1822/16F1823用書き込みアダプタ

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 安価で高機能なPIC12F1822

 秋月電子でPIC12F1822を扱い始めました。
 今まで使っていたPIC12F683に比べて機能は上がり、値段は下がりました。(@80円)
 使ってみようと思った人も多いと思います。(私もその一人です。)
 今まで使っていたMPLABとMikroCは12F1822に対応していなかったので最新版に入れ替えました。
 早速、簡単なプログラムを作成し、書き込もうとしました。
 前にも述べましたが、私はMikorCから直接書き込めるライターを持っていません。
 12F683の時は出来上がったHexファイルを秋月のライターで読み込んでいました。
 ところが、秋月のライターは12F1822に対応していません。
 仕方がないのでICD2を使って書き込むことにしました。
 MPLABでダミーのプロジェクトを作成し、Hexファイルをインポートします。
 ここで、ICD2をプログラマーとして選択し、チップに書き込みます。
 早速、実行すると下図のようなワーニングが出ました。
書き込み注意


 書き込み電圧が低くなった

 上の警告ダイアログでは以下の内容です
 「このチップの書き込み電圧は12V以下ですが、ICD2の書き込み電圧の最低値は12Vです。
 外部に書き込み電圧を制限する回路を付加するか電圧制限をするアタッチメント(AC164112)を購入しなさい。」
 今まで12V以上であった書き込み電圧が9V程度に下げられているようです。
 アタッチメントを入手するのは面倒ですので、電圧制限回路を付加したICD2用の書き込みアダプタを製作しました。
 14ピンの16F1823も書き込めます。
 尚、新しいICD3は12V以下の書き込み電圧を設定することが出来るので書き込み電圧に対する配慮は不要になります。
 ICD3に買い換えれば便利ですが、純正品は3万円近くするので、もう少しICD2で我慢します。

ICD2用書き込みアダプタの回路図

 回路図をクリックすると拡大表示されます。
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回路図

 私の場合「ICD2からターゲットに電源を供給しない。」使い方に統一しているので、書き込み器に電源を持っています。
 ただし、電源部は[使わなくなった以前の作品]をケースごと流用しました。
 回路はICD2から送られる12Vの書き込みパルス(VPP)をシャントレギュレータでクリップします。
 この回路定数ですとVPPは8.5V程度になるはずです。
 この部分はマイクロチップの推奨回路をそのまま使っています。
 テキスツールは手持ちの関係で18ピンのものを使っていますが、8ピンの12F1822と14ピンの16F1823を上詰め で装着します。
 尚、この回路はVPPが9VにクリップされてしまうのでVPP12Vの品種(例12F683)は書き込めません。
 ICD3があれば、VPP電圧を切り換える事が出来るはずですので、シャントレギュレータを外せば9Vの品種も12Vの品種 も書けるのですが。


 製作した書き込みアダプタ

製作した書き込みアダプタ  

電源部はケースごと以前に製作した廃棄品を流用しているので、余分な穴とかLEDが付いています。


 動作結果

書き込み波形

 上の写真は書き込みパルスの一部を撮影したものです。
 書き込みパルスの波高値が8.5V程度になっているのが判ります。
 このアダプターで12F1822に書き込んでみました。
 まだ10回程度の上書き回数ですが、問題無いようです。


 ICSPアダプタ

ICSPアダプタ

 ターゲット基板に装着された書き込み電圧9VのPICにICSP端子からプログラムするコネクタ変換ケーブルも 作ってみました。
 これを作っておけば、これから出てくると思われる多ピンの9V書き込み品種もICD2で書き込めます。
 ただし、ICD2のサポート終了、又はICD3の購入で不要になりますが。
 上の写真で上側のケーブルが通常のストレート結線のもの、下側が振幅制限回路を組み込んだケーブルです。

ICD2に接続

 ICD2には写真のように接続します。

結線図

 ただし、このアダプタ(変換ケーブル)は、まだ使う機会に恵まれていません。
 上記の書き込みアダプタと同じ回路定数(マイクロチップ推奨回路)ですので、問題は無いと思います。
 VPPに12Vを加えると8.4V程度に振幅制限されることは確認しました。


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