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 超再生FMラジオ

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 超再生FMラジオの記事は、よく見かけます。
 簡単な回路で結構、感度が良いというので試してみました。

回路図

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回路図

 私は一発で完璧に動作する回路を書く能力が無いのでカットアンドトライで回路を修正しています。
 回路図は現時点での最終版であり、今後も回路定数の変更があるかもしれません。
 最初に書いた回路図からは大きく変わっています。
 特に酷かったのは低周波アンプで、最初、NJM2073DというICを使用したのですが恐ろしく発振しやすいICで 異常発振が止まりません。
 電源電圧2.4Vの時70mAも流れます。(無信号時)
 2SC3355と2SK241には70mAも流れる経路は無いので殆どICに流れています。
 NJM2073Dを諦めて他のICを手配しようとも考えたのですが、面倒臭い、時間のロス、再び発振するかもしれない等の 理由によりST−32トランスでスピーカーを鳴らしています。
 ボディーエフェクトと不用輻射を軽減するためにプリアンプを付けていますが非同調でゲインは、あまり無いと思います。
 回路定数が、いい加減ですので変更により性能が上がる可能性がありますがキリが無いので一旦終了します。
 度重なる手直しで基板(特に半田面)はグチャグチャになっています。


製作したFMラジオ

側面 側面 前面 内部
側面側面前面内部

 側面には壊れたポケットラジオから外したロッドアンテナを取り付けました。
 伸ばすと36cmになります。
 反対側の側面には電源スイッチ、電源表示LED、音量調整ボリュームを取り付けてあります。
 音量調整ボリュームは手持ちの平型100KΩを使いました。
 電源スイッチ付きですが使わず、別途電源スイッチを取り付けました。
 ボリュームのスイッチ端子は強度が有るのでケースへの取り付けに使っています。
 ケースの正面には同調バリコンと再生ボリュームが付いています。
 同調バリコンはFM用2連バリコンの片側のみ使っています。
 ケースは樹脂ですが底面内側に基板と同サイズのアルミ板を貼り付けています。
 蓋にはスピーカーとイヤホンジャックを取り付けました。
 調整時のカットアンドトライは最初から予想していたので基板とケースは3個所のコネクタで簡単に外せるようにしています。
 (アンテナ端子のみ半田付け)


製作結果

 調整は電池では無くCVCC電源で行いました。
 電圧は2.4Vに設定し、電流は50mA程度に絞っておきます。
 配線に間違いが無ければ、この回路には50mAも流れません。
 実際には2.4Vで10mA程度でした。
 単3電池2本では最初3V以上の電圧がありますが直ぐに2.8V位に落ち、それから少しずつ電圧が下がります。
 この回路は負荷が軽いので2.4V位が電池の寿命の内の長い時間を占めるものと思います。

 当地で受信出来るFM放送はNHKFMとKMIXですがAM局静岡放送のFM補完局が93.9MHzで聴けます。
 静岡放送の補完局は直線距離5〜6Kの所に送信鉄塔があり電波状態が良いのでスピーカーで実用的に聴く事が出来ました。
 NHKFMとKMIXはどちらも2つの中継局の中間にあり、各々2つの周波数が入感しますが何れも電波が弱くスピーカーでは 音量が小さく、実用的に聴くにはイヤホンが必要です。

 前述したように回路も定数も適当(いい加減)ですので改良の余地はあるとは思いますがキリが無く、必要に迫られて製作した 訳では無いので一旦中止します。

 超再生FMラジオ 基板作り直し

 製作した超再生FMラジオですが回路がゴチャゴチャしていて気に入らなかったので作り直しました。
 最初は差し替える予定でしたが、ホームページの目的が自分自身の為の記録ですので以前のものを残しました。
 ゴチャゴチャした理由は低周波増幅回路をトランジスタで組んだ為です。
 最初、2073DというアンプICを使用したのですが発振が止められず、仕方なくトランジスタで組んだ訳です。
 その後、各種アンプICを購入して試したところMC34119を使うことに決めました。
 発振しにくい、ゲインを設定出来る、非反転入力端子を使えば入力インピーダンスを高く出来るというのが理由です。
 高周波部分は大きく変わっていないので性能が上がった訳ではありません。
 基板は作り直しましたが、それ以外は流用しました。


回路図

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回路図

 低周波アンプはMC34119で済ましています。
 ロッドアンテナが37cmと短く93.9MHz以外の局では感度不足でしたのでプリアンプを付けました。
 (前回と同じ)
 同調コイルは前回FCZ144から空芯コイルに変更しました。
 1mmのスズメッキ線を外径12mmで5回巻きしています。
 部品点数が減ったので基板も回路図も少しスッキリしました。


内部写真

ラジオ内部

 外観は同じなのでラジオ内部の写真のみアップします。
 大部スッキリしました。


製作結果

 アンプのゲインは大きく取りましたがラジオの弱い検波出力では若干、音量不足です。
 それでも室内で聴くには実用的な音量があります。
 ラジオの感度は殆ど同じです。
 電波の強い93.9MHzは綺麗な音で聴けますが弱い局は再生を強く掛ける為、ザーというノイズが気になります。



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