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 オーディオプリアンプ

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 私が電子工作を初めてから約半世紀になろうとしています。
 当時はマイクロコンピュータも無く工作内容も限られていました。
 雑誌の記事もオーディオアンプとアマチュア無線やラジオ関連がメインだったと思います。
 私もパワーアンプは何台か製作しましたがプリアンプは挫折していました。
 回路は雑誌の記事をコピーするにしても兎に角、製作が面倒です。
 ・精度の良いCRを多数準備しなければならない。
 ・ボリュームやセレクトスイッチ回りの配線が多い。
 ・多数のシールド線の末端処理が大変。
 ・ケースの加工が大変。
 ・評価用の測定器が無い。
 等の理由です。
 その後、集積回路等の新しいパーツが出回り、新しい回路に挑戦出来るようになりました。
 一方、オーディオ回路は複雑になり、手が掛かる割に結果は大して変わらず、興味を無くしました。
 さらにマイクロコンピュータが出現し、自分のやりたい事がやれるようになりました。
 オーディオ関係の製作は全く、していなかったのですが前回、手持ちのゲルマニュームトランジスタを活用する為に パワーアンプを製作したので、これに接続するプリアンプを製作してみました。
 今後、継続してオーディオ回路を製作する気はありません。


 回路図

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回路図

 回路は基本的に半世紀前の雑誌の回路をコピーしたものです。
 ただし、トランジスタはオリジナルの品種が用意出来ず、手持ちの品種を使用しました。
 実際、動作させたとき高音ブーストを最大にするとブースト量が大きくなりすぎて発振気味になるので カットアンドトライで手直ししました。
 回路図は片チャンネルのみ書かれています。
 実際の配線を意識して書きました。
 電源は−24Vが要求されていたので、最初、定電圧電源を組もう考えたのですががシリコントランジスタを 使いたくなかったので止めました。
 適当なトランスが無かったので9Vの両波倍電圧整流となりました。
 負荷が軽いので図の回路で23.8V位になっています。
 −電源、+接地になっているので電解コンデンサーの極性には十分注意します。
 抵抗とフィルムコンデンサーは全て計測して±2%以内のものを使用しています。
 回路図で5000pFとなっている物は2200pFと2700pFのパラ、0.02uFは0.01uFを2個 パラ、0.05uFは0.022uFと0.027uFのパラになっています。


 基板の製作

トランジスタ 回路基板表 回路基板裏
トランジスタ回路基板表回路基板裏

 トランジスタは製造後半世紀経過しているので足の錆び腐食があり、動作に不安もあるので連結ピンに半田付けしたものを 丸ピンICソケットに挿すようにして交換可能にします。
 基板の配線は全てコネクタで着脱出来ます。
 電源基板は次項のアンプ内部の写真を参照。


 製作したアンプ

アンプ前面 アンプ背面 アンプ内部
アンプ前面アンプ背面アンプ内部

 アンプの性能が低いのでケースも安物です。
 ケースが小さいのでバランスボリュームは配置出来ませんでした。
 調整が必要な時はメインアンプの単連ボリュームで行うことにします。


 イコライザーの周波数特性

右チャンネル 左チャンネル
右チャンネル左チャンネル

 ここでは自作の周波数特性測定装置でイコライザーの周波数特性を計測しています。
 自作の周波数特性測定装置は性能に制限があります。
 まず、入力感度が低い事です。
 通常、イコライザーの入力は5mV程度ですが周波数特性装置の出力信号を絞るとSNが悪くなります。
 周波数特性測定装置の入力感度も低いので5mVを計測できません。
 使用した対数アンプのダイナミックレンジが狭いので大きい信号を入力する為に計測範囲を高い方にシフトしたため低い電圧が 計れなくなったという事です。
 従って150mV程度の計測信号を発生して計測し、プリアンプのイコライザーには1/30に分圧して入力しています。
 グラフでは入力信号と出力信号が比較されていますが、実際の入力信号レベルはグラフの1/30です。
 また、20Hz以下の周波数ではA/D変換の制定時間が不足しているので値がバラツキます。
 イコライザーカーブは20KHzまでしか規定されていないようですが周波数スパンの設定が出来ません。
 50KHz以上の信号がまともに入力されるとノイズを発生するようですが、実際には、このような入力は無い筈です。
 計測の時音量VR、低音VR、高音VRは目分量で機械的中点にしています。
 目分量ですので多少の誤差はあります。
 表示された画像は単なる画像で×釦は動作しません。
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 右CHトーンコントロールの周波数特性

フラット ローカット ローブースト ハイカット ハイブースト
フラットローカットローブーストハイカットハイブースト

 入力には100mV程度の信号を分圧しないで加えています。
 入力はAUXの位置ですがTUNERでも同じです。
 通常は入力しないような高い周波数をまともに入力しているのでノイズを発生している部分がありますが問題は無いと 思います。


 左CHトーンコントロールの周波数特性

フラット ローカット ローブースト ハイカット ハイブースト
フラットローカットローブーストハイカットハイブースト


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