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 イヤホンの感度

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 イヤホンにもいろいろ種類がありますが此処ではセラミックイヤホンの話です。
 昔はクリスタルイヤホンが使われていましたが現在では入手出来ず変わりにセラミックイヤホンが使われています。
 セラミックイヤホンは電子工作とか一部の測定器の補助アクセサリーくらいにしか使われていません。
 何と言っても「ゲルマニュームラジオ」では絶対的な必需品です。
 私も時々、ゲルマニュームラジオを試すのですが蚊の鳴くような音量で聞き取れません。
 電灯線アンテナでも大型のループアンテナでも駄目です。
 余程、電波が弱いのか下手なのか、半ば諦めていました。
 あるとき再びループアンテナでゲルマニュームラジオを聴こうとしたのですが何時も使っているイヤホンが見つかりません。
 そこで買い置きしている別のイヤホンを使ったところ内容が聞き取れる程度に音量がアップしました。
 その時、今まで使っていたイヤホンの感度が低いのでは無いかと気付きました。
 この際、手持ちのイヤホンの感度比較をしてみようと思いました。
 比較と言っても定量的なものではなく耳で聞いた感覚的なものです。
 数も手持ちの4個だけです。

デリカセラミック 国産セラミック 中国セラミック 台湾セラミック デリカクリスタル
デリカセラミック国産セラミック中国セラミック台湾セラミックデリカクリスタル

 最も感度の高かったのはデリカ(三田無線)のディップメーターに付属していたセラミックイヤフォンです。
 ケースにJAPANと書かれているので国産品と思います。
 次は国産のセラミックで殆ど同じか僅かに音が小さいものです。
 ケースのJAPANの書体が同じですので同じものかもしれませんがプラグの樹脂の色とリード線が違います。
 通販で求めたかパーツ店で購入したか覚えていません。
 3番目は中国製のものです。
 国名は書かれていませんが求めた通販サイトが中国製と告知していました。
 予想に反し国産のものと殆ど同じ音量です。
 黒色でリード線が平行線です。
 4番目は台湾製と書かれていて、これだけ明らかに音量が小さいです。
 入手方法は覚えていません。
 実はこのイヤホンを通常に使用していたのでゲルマラジオは駄目だと勘違いしていた訳です。

 昔のクリスタルイヤホンは感度が良かったと聞くので探してみました。
 何十年も前に購入したデリカののミニブリッジに付属していたのが国産のクリスタルイヤホンでした。
 残念ながら経年変化で劣化していました。
 カサカサと音がするだけでした。
 セラミックイヤホンとクリスタルイヤホンの見分け方ですが耳穴から内部を覗いてみて中央にニキビの様な出っ張りが あるのがクリスタルイヤホン、平板がセラミックイヤホンです。
 クリスタルイヤホンは殆ど生き残ってはいないと思います。

 セラミックイヤホンの感度差ですがゲルマニュームラジオのような微少なレベルの時のみ実感できます。
 私はイヤホン専用ラジオを何台か作りました。
 これらのラジオでは増幅されて信号レベルが上がっているので聴き比べても判りません。


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